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建築ブログ

05.19 | 地下室, 混構造(木造+RC)

棟換気とFRP防水工事~地下室のある二世帯住宅@横浜市神奈川区

ひと月ほど前にご紹介した、地下室のある二世帯住宅@神奈川区の続報です。

前回は上棟の様子までをご紹介していました。

 

上棟

この写真、あとでもう一回登場します。

よく見ておいてくださいね。

 

さて、今日ご紹介するのは、屋根の工事と棟換気、バルコニーのFRP防水工事の模様です。

まずは、屋根の施工から。

 

屋根防水

 

防水シートを貼り終えて、屋根をふいているところです。

この内側がどうなっているかというと、

 

屋根裏

骨組みの状態です。

ここから、今日のタイトル、棟換気を効果的に行うための施工がはじまります。

棟換気とはどういうことかというと、こういうことです。

空気の通り道

赤い線の始まる左側、光りが見えています。空気の入り口が開いているんです。

そこから入った空気は、太陽に熱せられた屋根裏を通りながら、棟(屋根の頂上)から出ていく。

熱と湿気を吐き出す仕組みです。

ん?でも出ていくところに穴が開いていないように見える?確かにそうですね。

でも開いているんです。ここで冒頭のお写真をもう一度。

点線のように見える開口部

ね、うっすら空が透けて見えるでしょう?

あそこから換気されるんです。

でも、屋根にも断熱材を施工しますので、その前に空気の通り道を確保しなければなりません。

そこで用意されたのが通気スペーサーという建材です。

 

通気スペーサー

段ボールみたいなものが貼られていますよね?

棟に向かって等間隔に施工されている骨組みを垂木(たるき)といいますが、
その間にこの通気スペーサー「アクエアーシルバー」をはめこんで、通気層を確保します。

この後、この上から(というか下から?)断熱材を施工し、夏の強い日差しに熱せられた屋根の熱が
室内に入り込まないようにするんです。

この『アクエアーシルバー』は、屋根側がアルミになっていて、赤外線を反射するため、
輻射熱も抑えます。

さらに透湿性があるので、湿気の排出を妨げることもありません。

何度かご紹介しているのでご存知の方も多いと思いますが、外壁の内側にも
通気層を設けていて、最終的には棟から抜けるようになっているんです。

壁面の通気層はこんな感じ。

通気胴縁

別の現場ですが、TORAYと書いてあるシートの上に木が設置されています。

その木と木の間を空気が通るようになっていて、最終的にはご紹介している
棟換気から抜けるようになっています。

家の大敵は水や湿気です。滞留すると、カビが映えたり、木を腐らせたりします。

空気が通れば、さらっと乾いてそのような心配がなくなります。

 

屋根完成

この工法は通気工法といって、一般的ではありますが、全ての家がこうなっているわけではありません。

通気層を設けない直張り工法も普通にあります。

コストも違ってきますが、快適さ、家の寿命を考えると、通気工法に軍配が上がります。

建築の予定がある方は、このあたりは知っておかれるとよいと思います。

 

バルコニー

さてもう一つのテーマであるバルコニーのFRP防水工事です。

模型で見てもバルコニーが広いのがわかります。

広いバルコニー

広いでしょ?

このバルコニーにヨットなどにも使われる、FRP防水を施工します。

まずはプライマーと呼ばれる接着剤を塗布します。

 

プライマー塗布

そのあと、防水用のガラスマットを貼り付けます。

ガラスマット敷

敷き詰めたガラスマットにポリエステル樹脂を塗布し、密着させます。

密着

 

FRP施工完了 あとは仕上げ待ち

諸々の調整作業を行い、FRP防水工事が完了しました。

この後、仕上げとなるトップコートを行いますが、他の工事がまだまだありますので、
工程としては先になります。

断熱材施工中

室内は断熱材の施工がはじまりました。

 

工事はまだまだ続きます。

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