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建築ブログ

01.24 | 賃貸併用・事業用建物

賃貸併用住宅@川崎市麻生区~界壁工事他

「界壁工事」という言葉は、当ブログでは初めて登場すると思います。

なんだかお分かりになりますか?

 

多くの方は想像されたことでしょう、「境界壁?」と。

その通りなんです。

通常の家の場合は、同じ世帯ですから、隣の部屋の音が多少聞こえても問題になりません。

「うるさい!静かにしなさい!」ってなもんでしょう。

 

でもこれが、共同住宅となるとそうはいきません。

古き良き昭和の長屋が並んでいたころならいざ知らず、
いまどき、同じ調子でお隣さんの音や振動が聞こえてきたら、
大きな問題です。

そのあたりは、建築基準法も共同住宅の界壁について定めています。

界壁工事

こちらが、今回ご紹介する賃貸併用住宅の「界壁」です。

外に面しているわけではありませんが、断熱材を天井まで隙間なく施工しています。

このように、音が漏れないように隙間のない構造とし、天井裏まで壁を設けなければいけない
ことになっています。

遮音シート

 

この断熱材の上を、ダイケン遮音シートで覆って、その上に石膏ボードを設置します。

 

石膏ボード×2

 

しかも石膏ボードは2枚。

これは、梁の上部の写真です。

要は天井裏にあたる部分なのですが、完全にお隣さんとの境界をシャットアウトします。

通常であれば配電用の穴などが開くのですが、界壁の場合は一切の隙間を造りません。

 

そしてさらにこちら。

これな~んだ?

ちょっとわかりにくいですよね?

壁の構造を上から写しています。

親指が載っている横倒しの木が、壁を取り付けるための支えとなる木です。

奥側に見える材木が間柱です。

中央の間柱が向こう側にずれていて、両サイドの間柱が横倒しの木に
密着していますよね?

これは壁面を支える間柱を1本ずつ分け合うことで、壁の振動を抑える工夫を
しています。

図面でご紹介しましょう。

 

こういうこと

 

この構造なら、手前側住戸の壁と、向こう側住戸の壁を支える間柱が離れているので
振動が伝わりにくいというわけです。

 

木造の賃貸住宅が普通の家と違って、音や振動が伝わりにくいのは、
こんな工夫があるからなんですね。

 

同時進行で外回りも工事が進んでいます。

 

通気胴縁完了

 

通気胴縁が設置されました。

 

外壁パワーボード設置

 

外壁は旭化成のパワーボード。

窓を養生して進めている作業は、パワーボードの繋ぎ目をシーリング工事でをつないでいます。

 

バルコニーFRP加工開始

 

バルコニーのFRP工事も始まっています。

 

3月の完成に向けて、工事は進みます。

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