地下室地下車庫のある家@横浜市南区、前回、断熱材の施工と外観工事をほぼ終えたところまでをご紹介しておりました。
現在、4月下旬の完成に向けて、内外装の仕上げにかかっています。
そんな模様をご紹介してまいりましょう。
まずは地下車庫内部の床の仕上げから。
カンのいい方なら、「地下のコンクリート打設工事をするときに一緒に床の仕上げもやってしまえばいいのに・・・」
と思われることと思います。
まさにその通りで、実際に、地下のコンクリート打設を行う際に、一発で床も仕上げてしまう場合はよくあります。
一方で、なぜ工程を分けて打設する必要があるのか?
2枚前の写真をよく見ていただくと、地下車庫の内部にサポートと呼ばれる単管パイプで天井を支えているのがうっすら見えると思います。
この天井には、打設したコンクリートの重みを面で支える型枠が設置されています。
打設した当初は、水気をたっぷり含んだコンクリート、相当な重みがあったであろうことを、ご想像いただけることと思います。
サポートはそれを支えることになりますので、ものすごい重装備でそれに備えるわけです。
こんな風に。
こちらは別の現場の写真ですが、まっすぐに支えているだけでなく、斜めに壁を支えているものもあります。
この状態で生コンクリートを打設すれば、ものすごい重量がかかり、床面を傷めてしまいます。
なので、地下の構造をつくる段階では仕上げをせずに、最終段階に近い時に仕上げてあげれば、きれいな状態で仕上がるというわけです。
そうはいかない場合もあります。
それは、地下車庫の高さに余裕がない時。
そんな時は、地下のコンクリート打設の時に、最終の床まで仕上げ、傷ついた床面をモルタルで補修したうえで、塗装で仕上げます。
今回の現場では高さに余裕があるため、このような段取りとなったわけです。
2つ前の写真、中央の仕切りで前後に分かれていましたが、当然のことながら奥の方から打設を行います。
地下車庫と玄関ホールをつなぐ出入口のあたりから右に、横一線のラインが引かれています。
先ほどの画像で見た、前後の仕切り、誘発目地と言います。
コンクリートは環境の変化により、膨張したり収縮したりします。
あまりにも長いスパンで打設を行うと、ひび割れが起こる可能性がありますよね。
そんなことにならないように、備えているというわけです。
さてこちらは外周まわりの犬走り。
型枠が設置されて、土が出ているところは、植栽を楽しむ予定です。
犬走りなんて必要あるの?と思われる方もいるかもしれませんが、もしなかったら、雨が降ったときに直接土に雨水があたり、その跳ね返りで基礎部分が汚れてしまいます。
たまに、カッコイイクルマなのに、ホイールが油まみれの汚い状態で、そのまま乗っている姿を見かけますが、ちょっと残念ですよね。
家の場合は、美観を守るのに加え、雑草が生えることもないし、虫の進入も防ぎます。
今回は、土間コンクリートそのままではなく、1枚1枚表情の違うタイルで仕上げます。
細かい部分は手前に映っているタイルカッターで適切なサイズにカットして、仕上げます。
右の柵に立てかけてあるのが、カットしたタイル。
現場で実測し、その場で切ります。
ブロック塀との間にきれいに納まりました。
外階段もこの段階で修復が完了しています。
もともとはこんな感じでした。
そのまま使えればよかったのですが、この階段スペースに配管を通す必要があり、一旦解体して新たに造りなおしました。
普段は、玄関や地下車庫に、家の中から通じる内階段を使いますが、外階段はいざという時に便利です。
さてこちらは前回もご紹介した内階段設置の模様。
鋼製束の上に土台を設置して、まずは床から造っていきます。
壁に石膏ボードを据え付け、階段の下地を設置。
前回、同じ高さ位の階段ホールの模様をご紹介しましたが、その階段は鉄骨造でした。
今回は踊場までの下部分は木造で、上部分を鉄骨で仕上げます。
なぜか?
それは、木造でつくると、階段下スペースを大きな収納にできるから。
階段下スペースといえど、成人男性の身長ほどの高さがありますので、有効に使えます。
収納にするということは、踏み板の間はスケルトンにはなりませんので、
全体のお色味は白で仕上げていきます。
シックな雰囲気の黒もカッコイイですが、ナチュラルな白いトーンも明るくてソフトないい感じの仕上がりになります。
室内も、クロスの準備を整え、
リビングのアクセントウォールには名古屋モザイクの天然石、スティックストンで仕上げました。
これだとなかなか魅力が伝わりにくいので、ちょっと寄ってみましょう。
よく見ると、横に並んでいる天然石の厚みが、そのラインごとに異なっているんです。
ひとつひとつが表情の異なる天然石です。
言ってみれば、お城の石垣みたいなもの。
あたりまえのように据えられていますが、その意味をしっかり噛みしめると、愛着がわいてくると思います。
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