当社から徒歩でも行ける閑静な住宅街にお住まいのお客さまより、お建て替えのご依頼をいただきました。
現地の様子はこちら。
そろそろお建て替え適齢期と思われる古い建物。
道路とは3.5mほどの高低差があります。
右手、階段側の擁壁は、大谷石といわれる石で積み上げられた擁壁で、地下車庫側はブロックで積み上げられています。
高低差が多い横浜市のサイトでは、古い擁壁のある家にお住まいの方向けに注意喚起するページ「擁壁のおはなし」がアップされていますが、その一部に、
いずれも崩れた事例が多い擁壁の例として紹介されています。
古いお宅で一般的にみられる擁壁ですが、現行法ではこのまま家を建てることができません。
お建て替えにあたっては、擁壁の造り直しから始めることになります。
解体工事が始まりました。
今回の完成予想模型はこちら。
1台分しかなかった地下車庫を、せっかく広い間口がありますので、3台分確保します。
これからの時代を見据え、この地下車庫には電動自動車の充電装置も準備します。
ところでこの写真、当社が得意とする、「地下室・地下車庫のある家」とは、少々異なるのですが、お解りになりますでしょうか?
そうです、地下車庫が建物とつながっていないのです。
地下室もありません。
築年数の経過したお住まいを建て替える場合、ご家族は皆さま独立され、それほど広い面積を必要としないケースも少なくありません。
今回もお施主様がお住まいになる広さは1LDKもあれば十分でした。
それなら、2階部分は他所様にお貸しする、賃貸併用住宅としよう、ということで計画が始まりました。
都合のよいことに、お建て替え予定の土地は、先に見た地下車庫のある東側道路と、この通路のある南側に面しています。
地下車庫がある東側道路を賃貸住宅の玄関へのアプローチとして、こちら南側の通路をオーナー様側のアプローチとすれば、鉢合わせとなることも避けられます。
ということで、階段を上り下りせずに暮らせる1階部分にオーナー様が暮らし、2階を賃貸するプランです。
冒頭ご紹介した3台分のガレージは、車庫付き物件として賃貸に出すこともできるし、ゲスト用として確保しておいても良いと思います。
そのままではお建て替えができない古い擁壁のある家を建て替えるための解決策としては、擁壁ごと造り直す地下室地下車庫のある家に建て替えるのが、1つの解決策として有効です。
でも、車はいらないし、そんなに広い家は必要ない、というケースも少なくないと思います。
となると、売却して、他所に住み替えるか、とお考えになる場合もあるでしょう。
しかし、擁壁を造りなおす費用分を差し引いて、売却価格を見積もられるので、買い叩かれる場合も多いのが実情です。
今回はそのような状況を打開して、住み慣れたその土地でお建て替えされる事例です。
いよいよ工事が始まります。
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