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建築ブログ

07.04 | 未分類

新しいプロジェクトの始まり

長く構想を練っておりました、川崎市で計画中のプロジェクトがいよいよスタートしました。

鉄筋コンクリート造で建てる賃貸マンションです。

分譲マンションやビルなども含めて、RC造や鉄骨造の建築物は、一般的に陸屋根とする場合が多いのですが、今回は勾配のある切妻屋根で計画しています。

陸屋根にすれば、屋上を利用できるというメリットがあるのですが、そのためには屋上に上がるための階段、あるいはタラップのような設備を造る必要があります。

屋上利用をするということは、床面がフラットになるので、雨水が流れにくく、雨漏りのリスクが高まります。

雨漏りをしないように防水をするわけですが、人が歩く屋上はその分防水の強度を高める必要があるため、初期費用はもちろん、メンテナンス費用も余計に掛かります。

とはいえ、「広い屋上があれば、太陽光発電パネルを載せるという手があるのでは?」とも思えます。

それでも、陸屋根に必要な初期費用とメンテナンスはそれなりにかかります。

さらに、陸屋根にソーラーパネルを設置する場合、もう一つ必要となるものが増えます。

こちらは参考画像ですが、パネルを支える架台です。

ソーラーパネルの発電効率を高めるには、真南に30度の角度で設置するのが最も効果的といわれています。

この架台の建材費用と設置費用も、無視できないほどにかかるのです。

そこへ行くと今回のプロジェクト、

勾配屋根が、ちょうどよい角度で真南を向いています。

この屋根であれば、架台不要、設置するだけで済みます。

将来、太陽光発電装置を設置する場合にも、とても恵まれた条件で設置することができると思います。

賃貸マンションは、付加価値を高めればよいというものではなく、コストとのバランスが非常に重要です。

今回のように、耐久性が高いRC造で建築し、メンテナンス費用を抑えるプランが合理的だと思います。

追って、現場の模様もご紹介してまいりたいと思います。

 

さて、前回までに上棟を終えた、地下室化地下車庫のある二世帯住宅@横浜市神奈川区。

工事が進んでおります。

既にご紹介しております、壁を構成するノボパンに、透湿防水シートを設置しています。

施工のポイントは、下から設置すること。

のりしろのように見える破線部分までを下にあるシートに重ねるように貼り上げます。

屋根を葺く時もそうですが、上から貼ると重なり部分が上を向くので、万一雨水が浸入したときに、ノボパン濡らしてしまいます。

下から重ねて貼っていけば、内部の構造を濡らすことを防げます。

シートを貼りを終え、通気胴縁を取り付けました。

この通気胴縁を挟むことで、壁の内部に通気層を確保します。

この通気層は、軒裏の空間を経て、屋根に設置した通気スペーサーを通り、屋根の頂上=棟に設けた換気口から空気と湿気がはき出される仕組みです。

外壁、白い軒天、黒い軒先が設置されました。

見た目にはわかりませんが、この黒い軒先にも、空気を取り入れる通気口が備わっています。

さて、このネット、何かわかりますか?

 

この下に雨樋が設置されるのですが、落ち葉などで雨樋を詰まらせることがないようにカバーするネットです。

雨樋が詰まるとその重みで劣化が早まったり、雨水があふれ、外壁を汚したりします。

それを防止する、積水化学工業の枯れ葉よけエスロネットという商品です。

室内の工事も進んでいます。

今回の二世帯住宅には、2階にもお風呂があります。

これがユニットバスを支える吊架台。

太い梁にガッチリと固定して、ユニットを支えます。

浴槽を含むユニットが固定された状態を下から見たものです。

床がないので、少々不安に見えますが、問題ありません。

この下には、1階の浴室をレイアウトしています。

深夜、2階のお風呂に入っても、1階の居室に直接音が伝わるのを防げるし、配管も最小限に抑えられるので効率的です。

室内のフローリング工事も始まりました。

床は無垢のホワイトオーク。

無垢フローリングは、季節により伸び縮みするので、通常、スペーサーを挟んで施工しますが、季節は梅雨。

一番湿気を含んで膨らんでいる季節なので、これ以上スペースを開ける必要はない、ということで、スペーサーを使っていません。

床の工事を終え、断熱材を施工します。

さらに、省エネ効果を高めるために、気密シートで覆います。

そのころ、地下の工事は、ようやくサッシの取り付け工事へ。

さらに、内装材を設置するための下地処理を行って、

こちらも断熱の工事に入りました。

事前に取り付けて置いた下地材に天井の骨組みを設置しています。

RC造は、下地材がないと、内装材を取り付けることができないのです。

こちらは床の下に設置する断熱材です。

厚みは5センチ。

前にも例えましたが、5センチというと、500万円分の札束の厚みがあります。

この厚さで、床下からの冷気をシャットアウトします。

これが、地下の床に設置したところ。

断熱材の上にさらに構造材で覆っています。

でも、こう見ると、断熱材がそれほど厚く見えないので、先回りして、断熱材の厚みをご紹介しました。

 

本格的な夏が始まります。

熱中症に注意しながら、安全第一に工事を進めてまいります。

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