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建築ブログ

09.16 | RC造, 地下車庫

レッドゾーンに建てる地下車庫のある家@大磯町~コンクリート打設工事完了まで

先週の木曜日、東京神奈川に猛烈な雨が降り、各地で川の氾濫や床上浸水などの被害がありました。

川崎市のあるマンションでは、雨水が半地下のエントランスホールにあるドアノブの高さまで流れ込み、消防がホースを使って排出している映像が流れていました。

地下室や地下車庫などの地下を活用する住宅を得意とする当社の現場でも、雨は大敵です。

ただし、当社の提案する地下の活用は、傾斜地や高低差のある土地を活用した事例が多いので、排水処理を行うための勾配がとりやすく、今回の大雨でも、大きな事故はありませんでした。

とはいえ、地下を活用する建築物にとって、雨水の処理が最重要課題の1つであることに違いはありません。

当然のことながら、最大限の注意を払って、対応を行っています。

今回ご紹介する、レッドゾーンに建てる地下車庫の家@大磯町の排水処理の模様をご紹介しておきましょう。

こちらは、既にご紹介した、根伐りを終え、基礎の配筋工事を行っている写真。

このあと、基礎のコンクリートを打設し、地下の配筋、コンクリートの打設へ、と工事が進み、

地下の型枠が解体されたところまでをご紹介していました。

この写真が、地下の型枠を解体した直後の、山側から撮影した写真です。

型枠を設置したり、解体したりするために、人がひとり作業できるだけのスペースを確保しています。

このあと、この堀になっている部分は、土で埋め戻すことになるのですが、人工的に埋めた土は、転圧をしっかり行っても、周囲の固い地盤に比べると、雨水を吸収しやすく、水はけが悪くなります。

建物も水浸しのような状態になるため、よくありません。

そこで、地下の配筋を行う前に、雨水を排出するための通り道を確保しておきます。

作業スペースとなっていた地盤の上にコンクリートを打設しておきます。

この雨水の通り道は、矢印の通り、道路側から山側に勾配をつけて、

ぐるりと回って、道路側に流します。

当然ながら、このまま土を埋め戻すと、雨水に溶けた土も一緒に流れてしまうので、コンクリートの上に目の粗い砕石を敷き、その上を黄色い透水シートで覆い、

雨水を濾して流します。

行き着く先は、

円筒形の集水桝。

集まった雨水をこの桝で受け止め、排水を行います。

地中に埋まった部分に穴があいていて、不純物を通さずつまりを防止してスムーズに排水します。

集水桝の右手に見える塩ビ管は、屋根や地上に降った雨水を排出する配管です。

「水は低きに流れる」という自然の摂理を説いた言葉の通り、排水する方向に向かって勾配をつけるのが基本。

甘く見ると痛い目に遭います。

 

さて、ここまでは夏の始まりまでの工事。

猛暑の中、工事は進み、

1階部分のコンクリート打設工事を終えました。

コンクリート打ちっぱなしが露出している部分は、アールのバルコニー。

模型で確認するとこの通り。

それらしくなってきました。

この後、2階の配筋工事は建物を囲む壁側から始め、

天井までの配筋を完了。

左手、山側や中央を左右に渡す梁の配筋の厚みを感じていただけると思います。

コンクリートミキサー車と、ポンプ車による最後のコンクリート打設が行われ、無事に構造の工事が終了しました。

これより、内装工事に入ります。

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