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建築ブログ

10.08 | 地下室・地下車庫, 多層階二世帯住宅, 未分類, 混構造(木造+RC)

竣工から29年目のRC住宅。

前回、9月の終わりにアップしたブログで、「コンクリート打ちっぱなしとはいうものの、型枠を外したそのままの状態で、見た目美しく仕上るはずもない」というお話をしました。

型枠を外した後、コンクリートの表面が美しく見えるようにお化粧をするんです、と。

そのお話をお伝えしやすい出来事がありました。

1996年に竣工した、RC造で建てた地下室地下車庫のある家です。

こちらが竣工当時のお写真。

まだデジタルよりフィルムカメラが優勢の時代。

ちょっと赤みがかったセピアな印象です。

あれから29年経過した様子がこちら。

コンクリートの表面に黒い汚れが散見されます。

長い年月をかけて雨風にさらされ、積み重なった汚れなので、それほど違和感はありません。

でもアールの壁面や屋上のルーバーなど、意匠性に富んだ建物ですから、このままではもったいない。

30年目を迎えるこのタイミングで、お化粧をし直しましょうということになりました。

同じアングルの写真がこちら。

いかがでしょう?

時代の流れとともに、塗料もカメラも進化していることもあり、コンクリートの表面の美しさは、新築当時よりもしっかり出ているようにさえ感じます。

南側はこんな感じ。

空の青さもあって、コンクリートの美しさが際立ちます。

これで丸29年。

インフィルは時の経過とともに随時、修繕する必要がありますが、スケルトンは人的に破壊することなく、メンテナンスを続ければ、いつまでもこの美しさをキープできるのではないかな、と感じます。

この住み継がれる耐久性が、RC住宅の大きな魅力の一つです。

 

さて、横浜市青葉区で進めている地下室地下車庫のある二世帯住宅。

1か月半ほど前に上棟までをご紹介しておりました。

その後の模様をご紹介しておきましょう。

構造用合板を設置して、断熱工事を行いました。

ダクトが2つあるところからご想像いただけると思いますが、ここは浴室と洗面室です。

天井への吹き付けも終了。

正面の壁は、柱からはみ出した断熱材をこそげ落とし、平滑に仕上げています。

壁を気密シートで覆い、この後、石膏ボードで内壁を設置するのですが、その手前に材木の山。

もう、木工事は終わったのでは?と思いそうですよね。

この木材何に使うかというと、

こちらの屋根裏。

このままでは天井を据え付けることができません。

山と積まれた木材を使い、

天井を仕上げるための骨組みを造りました。

断熱材を吹き付ける前には工事ができないので、このような段取りになります。

この写真の窓の上の骨組み、奥から手前側に向かって、レールが見えます。

寄ってみましょう。

よく見ると、奥のレールの方が光がよく当たって明るく、手前の方が暗くなっているのがわかります。

これは、その凹みの深さが違うため。奥が浅く、手前が深いのです。

奥は、何かとおいうと、ライティングレールを仕込むための溝です。

あくまでも借り物の参考写真ですが、ライティングレールとは、ご存知の通り、レール上の好きな位置に複数の照明を設置できる機材です。

では、手前側はどうなるかというと、こちらが収まります。

大光電機のベースライト。カタログから取りました。

これをこのまま天井にとりつけると、凸ができて無粋です。

しっかり溝をつくって、天井内部に収めてあげるとスッキリします。

参考写真はこちら。

大光電機のカタログに載っている施工例です。

動線に沿ったスリムな照明、オシャレですね。

今回のお住まいでも、

この長い廊下に仕込みます。

この照明は、間接照明としても使え、重宝します。

さて、外壁の工事も進んでいます。

木造部分の壁を覆うのは、耐久性、遮音性、防火・防災性に優れたヘーベルパワーボード=ALCコンクリートです。

今回は、外壁の一部にガルバリウム鋼板を使い、ツートーンで仕上げます。

ヘーベル板の色味は、

ガルバリウムの黒とトーンが近い、ダークグレー。

無理やり隣り合わせてみるとこんな感じ。

縦ラインのガルバリウム鋼板と横ラインのヘーベルパワーボード。

色味とデザインと質感、それぞれの違いがはっきり出てコントラストが強調されます。

試しに、同じ縦ラインで並べてみるとこんな感じ。

パッと見、色味以外の違いがはっきりせず、ぼやけた感じに見えてしまうような気がします。

まだ足場が取れていないので、引いた写真が撮れませんでした。

次回、ご紹介する際には、全体像をお見せすることができるかと思います。

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