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建築ブログ

06.13 | RC造, 外断熱

外断熱RC3階建てスキップフロアの家@横浜市中区~外装仕上げ、内装工事中

前回、4月の終わりにご紹介した、外断熱RC3階建てスキップフロアの家、工事が進んでおります。

まずは、外装の仕上げ作業から。

前回、タイルの目地を、ラフな感じで粗めに仕上がるMTーMEJIで仕上げている模様をご紹介しておりました。

こちらは、タイルの目地ではなく、コンクリート打設工事をした際の、打ち継ぎ部分を防水目的で、シーラーを使って埋めています。

タイトル通り、今回は外断熱。

コンクリートの構造の外側に断熱材を設置しています。

その断熱材も、外装を覆う、アジョワンボーダー(タイル)も、その打ち継ぎに合わせて設置し、構造体と断熱材、外壁材が一体となるように設置しています。

地震で激しい揺れが生じた際、それぞれがバラバラに動くと、タイルが無理に引っ張られ、割れてしまう可能性が高まりますよね。

シーラーの処理が終わり、これまでの工事で汚れが付着したタイルを洗浄します。

酸性の溶液を使って洗浄するので、「酸洗い(さんあらい)」といわれる作業で、美観を取り戻します。

サッシまわりもシーラーで仕上げました。

タイルの美しさがこの写真では伝わりにくいのですが、2枚前の白っぽく映っている写真と見比べていただくと、ほんの少しですが、違いが判るかな?と思います。

全体を引いてみると、

残念ながら曇り空だったこともあり、ちょっと伝わりにくいですね。

でも、1枚1枚表情が違うタイルが並ぶことで表出する奥深さは十分に感じていただけると思います。

さて、こちらはルーフバルコニーを工事している様子。

外断熱工法とは、その名の通り、構造躯体の外側で断熱を行う工事です。

屋根や壁は特に問題ありませんが、ルーフバルコニーはそうはいきません。

なぜかというと、断熱をしつつ、人が歩くから。

一般的な断熱材は、人が歩くことなど想定していませんので、強度が足りません。

今回のルーフバルコニーの仕上げは、断熱性があって、人が歩けるような強度を備え、しかも防水性も高い施工が求められるというわけです。

そんな機能を備えた建材が、この断熱軽歩行工法=Kウォークです。

先の写真のグレーの部分がKウォークという特殊な樹脂パネルで、内部のガラス基材をサンドして、軽歩行を可能にしています。

その下に仕込まれている断熱材がこちら。

断熱性の高い硬質ウレタンフォームのGIボードW.

シート防水接着工法用として開発された建材です。

この断熱軽歩行工法Kウォークを提供するのは、屋根防水のパイオニア田島ルーフィングですが、この硬質ウレタンフォームは、その田島ルーフィングを親会社に持つ、アイシーケイ株式会社の商品です。

世の中が進化すればするほど、新しいニーズが生まれますが、1919年創業の田島ルーフィング、アスファルトルーフィングの国産化からスタートして、見事にその期待に応えているようです。

シート防水の工事は、最後の収め方も非常に重要なのですが、こちらの金属を使います。

最終的に表面を覆うのは、ビュートップM20という、塩化ビニール樹脂を原料とした防水シートです。

腰壁の立ち上がり部分を、先の金属で留めて収めています。

 

さて、続きまして室内へ。

床は無垢のナラ=ホワイトオーク。

無垢材は、湿気の多い夏場に膨らみ、乾燥する冬場は縮みます。

微妙にすき間が空いているのが正解なので、スペーサーを挟んで施工します。

こちらは天井。

樹種自体は同じホワイトオークですが、見た目の異なる素材を用い、統一感がありながら変化を持たせています。

こちらは、室内ドアを設置するドア枠。

なんと、無垢の木を使います。

今回は、ドアも無垢の木で作るプレーリーホームズの室内ドアを採用します。

本物の無垢の木で作った室内ドアを使うなら、ドア枠も無垢でないと、もったいない気がしてしまいますよね。

さらに、室内の壁は、天然スタイル土壁を使い、塗りで仕上げます。

こちらは、塗り作業を始める前の下地準備をしています。

塗り壁で仕上げる場合、石膏ボードのつなぎ目は、繊維質の建材を使い、その上からパテ処理を行います。

通常のクロスの場合と同じパテ処理だけだと、地震が起きた時、簡単にひびが入ってしまいます。

収縮性のある繊維の下地であれば、損傷を抑えやすいのです。

こちらはキッチン据え付け中。

今回採用するのはクリナップのシステムキッチンで、パネルはこんな感じでマグネットが付くタイプ。

取り付けたいところに、使いたい収納や小物、メモなどを自由に取り付けることができるので便利ですよね。

こちらは、主役の登場を待つトイレ。

床には、においを吸着する機能を持つ、TOTOのハイドロセラHRシリーズ、壁には湿気やにおいを吸着するエコカラットプラス フェミーナを採用。

ハイドロセラは、光触媒の力を使って、浄化を行うハイドロテクトという技術を使っています。

商業施設のトイレの床でも使用されています。

エコカラットプラスは、LIXILが提供する内装材。

土壁をヒントに、見た目にもこだわり、消臭だけでなく、調湿機能にも優れた建材です。

TOTOとLIXILといえば、トイレを供給する2大メーカー。

その内装の床にTOTO、壁にLIXILの商品を使い分けるあたり、細部にわたってしっかり吟味し、チョイスしていただいていることを感じていただけると思います。

来月には完成予定。

 

完成が楽しみです。

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