前回、根伐り・山留工事までを終えた、横浜市青葉区で進めている二世帯住宅の続報です。
この地盤を安定させるために、まずは砕石を敷き、転圧を行います。
砕石の厚みは15㎝。
この画像だと、薄く見えますが、15㎝というと、千円札の横幅ほどの長さになるので、まずまずの厚みがあります。
砕石の転圧を行った後、
土間シートで覆います。
土間シートは、土間からの湿気が上がってくるのを防ぐ、防湿材です。
湿気を封じ込めることで、居住性や建物の耐久性を高めます。
土間シートの上に、捨てコンを打設し、墨出しを行って、
基礎の配筋へと工事が進みます。
基礎の配筋が終わると、コンクリートの打設へと進むわけですが、職人さんが作業を行っている背面に基礎梁が見えます。
当然のことながら、この梁の両側にも床の配筋があるため、型枠を設置する際には、床に固定することができず、型枠を浮かすことになります。
こんな感じに。
このあと、水分をたっぷり含んだ生コンクリートを型枠内部に流し込むわけですが、その圧力に屈しないように固定しなければなりません。
床や壁に固定できる箇所は問題ないのですが、浮いている型枠は、安易な固定だとコンクリートの重みで押されてしまいます。
それを防ぐために、単管パイプで両サイドにつっかえ棒を挟み、さらにチェーンで縛り上げ、ぐらつかないようにしているというわけです。
コンクリートの打設工事を行う準備に取り掛かっています。
まずは、適切なコンクリートが使われていることを証明するためのスランプ試験から。
決められた高さから、下に落とした時のつぶれ具合を証拠写真で撮影しています。
行ったのは、先月の2日、外気温は24℃でした。
まだ、猛暑が始まる前でしたので、特に問題はありませんでしたが、本格的な夏になり気温が上がると、コンクリートが固まる反応が早まります。
短時間で硬化すると、ひび割れを起こしたり、コールドジョイントといわれる打ち継ぎの跡がはっきり出てしまったりと、悪影響が出てしまいます。
とはいえ、工程上、真夏にコンクリートの打設を行うことが避けられない場合もあります。
そんな時は、コンクリートの強度を補正したり、工程の中で、温度が上がらないように工夫して対応します。
このような夏場の対応のことを暑中コンクリートといい、日平均気温が25℃を超える日に適応します。
日平均気温とは、1日の平均気温のこと。
概ね、最高気温が30℃を超える日が該当します。
ということで、基礎のコンクリート打設工事が完了しました。
基礎コンクリートの打設を終えると、地下の壁面の配筋へと進みます。
と、その前に、
左側の柱と、右の壁面の間に挟まれているグレーの建材がスリットです。
正面から撮っているため、角度が付いていないので厚みが見えていませんが、ほぼ右側の壁面と同じだけの厚みがあります。
このスリットの役目は、柱と壁の縁を切ること。
コンクリート構造のすべてを一体化してしまうと、大きな地震が来た時に、揺れやねじれに耐え切れず、断絶してしまう恐れがあります。
このようにスリットを入れて、左側と右側の縁を切っておくと、無理な力が加わっても、それぞれ独立しているので、壊れてしまうことを防げます。
地下1階の天井=1階の床までの配筋工事が終わりました。
配筋の下、グレーの部分と、黄色い型枠のある部分に分かれているのは、地下1階があるかないか。
今回の工事では、既存のボックスカルバートによる地下車庫をそのまま利用することもあり、地下のない部分も小さくありません。
ということで、地下のコンクリート打設工事が始まりました。
左側と右側の色が変わっていますね。
これは、左側から一気に打設を終えて右側に着手した、というわけではなく、地下の下端から一斉に打設工事を4回に分けて進めていき、最後の仕上げのみ、左手側を打設して平坦に均してから右側に着手している状況です。
一気に打設を終えて、全体を均していこうとすると、最初に打設したところの硬化が始まってしまうので、このように段取りしています。
打設を終えた後は、水養生を行います。
コンクリートの硬化には、水が必要で、蒸発して乾いてしまうと、ひび割れたり強度が損なわれる可能性があるので、しばらくは湿潤な状態を保っておきます。
ということで、地下の構造までを終了しました。
これより、1-2階の住居部分に進みます。
神奈川で鉄筋コンクリート(RC)の
注文住宅を建てるなら、
一級建築士事務所 奥建設・
奥建築設計事務所にお任せください。
鉄筋コンクリートの強度を活かし、
傾斜地を地下室や地下車庫の用途で
有効活用するプランの
実績が豊富です。
神奈川県横浜市戸塚区
矢部町1828-45
TEL:045-392-3061/
FAX:045-392-3062