YouTubeをながら見していたら、神奈川県の公式チャンネル=かなちゃんTVの動画をおススメされ、思わず見入ってしまいました。
タイトルは、デジタル技術を活用した土砂災害対策。
さすが前職キャスターの肩書を持つ黒岩知事、淀みのない語り口で、短く要点を説明していました。
目に留まったのは、急傾斜崩壊危険区域を、航空写真を使って3Dで表現し、より感覚的にわかるようにしたということ。
その模様がこちら。
そこまで精度が高いとは言えないものの、なかなかのリアリティ。
平面で見ていたときよりも、高さのイメージがつかめ、より分かりやすくなりました。
ベースが航空写真なので、自宅の屋根形状を探しながら眺めるのも楽しいです。
黒岩知事によると、この3Dによる表現は、この4月から始まったとのこと。
興味があれば覗いてみてください。
神奈川県土砂災害警戒情報システムのサイトから、
土砂災害のおそれのある区域を選び、
見たい地域を入力したら、右上の3Dをクリック。
そのままでは変わりませんので、その下の背景図のプルダウンで、航空写真を選ぶと、先にご紹介した3D画面が現われます。
以前、このサイトのことをご紹介していましたが、3Dが始まっていることに気づいていませんでしたので、補足させていただきます。
さて、そのレッドゾーンに位置する、地下車庫のあるRC造の家@大磯町の進捗をご紹介しましょう。
前回、根伐り工事から配筋をスタートしたところまでをご紹介していましたが、基礎の配筋工事を終えたところです。
これだけを見ても、どれほどのものなのかわかりませんよね。
通常の基礎と並べてみましょう。
梁の数など、パッと見ただけでその違いがお分かりいただけることと思います。
写真の比較ではわかりにくい、壁の厚みなども、既にご紹介した通り、通常比1.5倍ほどの厚さになるところもあります。
レッドゾーンに家を建てるということは、こういうことです。
ということで、コンクリートの打設が始まりました。
左上の部分からコンクートの打設を始めたばかりのように見えますが、実は1まわり目を終え、2まわり目に入るところです。
よく見ると、型枠の足元から単管パイプで支えている床面にコンクリートがあふれている感じに見えるのがお分かりいただけるかと思います。
段取りとしては、型枠で囲っている梁部分から床面を打設し、そのあと、梁に囲まれた床面を打設、最後に梁の立ち上がり部分に打設することで、隙間なく工事を行うことができるのです。
打設工事が終わり、養生期間を経て、型枠を撤去しました。
この基礎梁に囲まれた空間は、この後、埋め戻しを行います。
青いラインが土を埋め戻すライン、その後、赤のラインまで砕石を埋めます。
こちらは玄関とその内部。
室内にあたるので、断熱材を敷き、その上から土間コンクリートを打設します。
右手側、切土の跡がそのまま見えています。
前回ご紹介した通り、今回の現場は、地盤が強固なため、山留を造らずに工事を進めることができました。
右手の資材が置かれた部分は、地下車庫にあたる部分。
仕上げの土間コンクリートは、傷が付つかないように、後半の工程で工事を行います。
地下の配筋工事をおえ、コンクリートの打設工事へ。
ポンプ車のアームは、手前にも距離のある所にも、自在にコンクリートを運ぶ必要があるため、人間の肩、ひじ、手首にある3つの関節に加え、もう一つ関節があります。
コンクリートの打設工事は、時間との闘い。
手際よく工事を行う必要があるのです。
打設が終わり、しばらくして型枠を解体しました。
堅牢に仕上がった地下1階。
目を引くのはその上。
天に向かって伸びる配筋準備中の6本の柱。
このあと、この太くて長い柱を中心に、もう2層分のコンクリートを打設していきます。
左手、奥に見える擁壁、及びその上の丘が、万一崩れたとしても、住む人を守る住宅です。
レッドゾーンでの建築というのは、こういうことなのです。
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