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建築ブログ

08.04 | RC造, 地下室・地下車庫, 混構造(木造+RC)

新しい家づくりの始まり

鎌倉市で始まる、「RC造2階建て+塔屋のある屋上」へのお建て替えのご紹介です。

もともとRC造のご実家を、そのまま構造だけ活かし、リノベーションできないか?という案もありました。

しかし、残念ながら、築50年近くが経過しており、昭和56年に改正された新耐震基準以前の建物であったため、不安が残ります。

ということで、ご実家のイメージは一部残しながら、同じRC造で建て替えることをご決断いただきました。

広い屋上にはエレベーターを使って上がることができ、鎌倉の緑豊かな眺望を楽しむことができます。

その一部をコンクリートの格子状ルーバーで覆います。

完成すると、こんな感じ。

日が昇り、沈むまで、ゆっくりと光と影が移動する様が楽しめる造形です。

いよいよ工事が始まります。

 

さて、横浜市青葉区で進めている、地下室地下車庫のある家。

前回、上棟までをご紹介しておりました。

その後の工事の進捗状況をご紹介いたしましょう。

まずは、防蟻処理から。

人体に影響を与えず、シロアリ対策に有効なホウ酸を使用しています。

木造部分の耐震金物を取り付けています。

柱と筋交いをつなぐ金具や、

柱が抜けないように、土台と柱をしっかりと固定するアンカーボルトとホールダウン金物など、耐震金具の設置はとても重要です。

仕上げ工事をしてしまったら確認することができない画像を全て納めておきます。

建物の構造部が完了し、断熱材の吹き付け工事に入ります。

断熱性能高い、硬質ウレタンフォームです。

銃のような機材にホースが取り付けられていますが、水を含むポリオール液と、イソシアネート液という2種類の液体を混合することで発生する炭酸ガスを発泡剤として使用しています。

このアクアフォーム、壁には90㎜の厚みで吹き付ける仕様になっていますが、

柱の太さは105㎜角。

よく見ると、柱からはみ出す部分はこそぎ落としているので、ほぼ柱の太さと同じくらいの厚みが確保されています。

一方、天井はというと、

185㎜という壁のほぼ2倍の厚みで吹き付けられています。

直射日光のあたる屋根の断熱なので、それだけの厚みが必要です。

当然ながらこの断熱材の内側には、通気スペーサーが仕込まれており、熱せられた空気が軒先から入ってくる空気と共に、棟から抜ける仕組みとなっています。

断熱材の施工前にガルバリウムの屋根に雨が落ちると、その音が響き、雨が降り出したことにすぐ気付くもの。

ですが、断熱材が施工されたあとに降り出した際には、ガルバリウムの屋根を叩く雨音に一切気づきませんでした。

18.5㎝というと、文庫本よりひとまわり大きい単行本の縦の長さだけの厚みがあります。

結構な厚みがあるので、断熱性と共に遮音性も高まります。

細かいことですが、壁の横架材とサッシの間には隙間があります。

この隙間もとっても大事。

もれなく注入しておきます。

断熱材を施工した後は、内側を気密シートで覆い、さらに外気をシャットアウト。

その内側に石膏ボードで室内の壁を形成します。

天井には、縦長に開けた穴。

こちらはキッチンですが、ライティングレールを取り付けるための穴です。

必ずしも穴を空けなければ施工できないというのではないのですが、天井をフラットに仕上げた後、ボコッと取り付けるのは何とも無粋。

奥行き部分はきちんと隠してあげた方がスタイリッシュに仕上がります。

 

では、こちらの天井に空けた細長い穴。

何かわかります?

ヒント この場所は、脱衣室兼ランドリールームです。

 

そう、もうお分かりですね、干し姫様です。

干し姫様こそ、結構な奥行きがあるので、新築時に収めておきたい設備だと思います。

使わない時は、天井内部の凹部分にしっかり納まるので、スッキリします。

こちらは壁掛けテレビの下地です。

周囲の石膏ボードのように見える板は、Mクロスという下地の補強機能を備えた合板です。

ネジが効くのですが、さすがに重量のあるテレビを固定するのはよくないので、壁掛けテレビ専用の下地を設置しています。

この後、まわりのMクロスにはタイルを設置するのですが、壁面からの高さ調整の意味も含んでいます。

こちらは、過去に当社が施工した壁掛けテレビの下地ですが、このようにフラットに仕上げるとスッキリ納まります。

地下の外壁部分も工事が進んでいます。

右手やや上、ピーコン跡の右上あたりに、コンクリートの打設を終えた後に、モルタルで埋めたように見える部分があります。

 

これは、後から埋めたわけではなく、コンクリートを打設したときについた跡。

ここは、換気扇の配管が通る穴=VOID(ボイド)といわれる部分で、配筋の段階で円柱形の筒のようなもので穴があくように設置しておくのですが、あえて短いものを設置して、薄くコンクリートが被るようにしてあります。

配管の工事を行う際に、抜くのですがそれまではこのままの状態にしておきます。

先行して抜いて、穴があいている状態で雨に降られると、よくありませんので。

というわけで、1-2階、木造部分の外装も、通気胴縁の上から外壁材=旭化成のヘーベルボードが設置されました。

工事は構造を終え、これより内装に入ります。

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