8/14より8/19まで、夏休みをいただきます。
この間にいただきましたお問い合わせにつきましては、8/20以降、順次お応えしてまいりますので、ご承知おきくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
さて、先日、日経新聞で気になる記事を見つけました。
働き始めて数年の、20代の若者が都内のマンションを購入しているという記事。
事例では、億ションを5千万円以上のローンを約40年で支払う計画とのこと。
バブル経済と、その崩壊を経験した身からすると、「早まるな」と言いたくなるような内容です。
一方で、こんな記事もあります。
「岩盤家賃、23区9年で2割高に」
一度、契約すると、賃料を上げにくいゆえ、「岩盤物価の代表選手」といわれる賃貸住宅。
今、賃貸借契約をしている家賃自体はほとんど上がっていませんが、新規に募集した、東京都区部の家賃を分析すると、この9年で2割上昇しているとのこと。
賃貸住宅に住んでいる独身の方からすると、
「いつかは住み替えざるを得ないし、このまま家賃が上がるなら思い切って買っちゃおう」
という気気持ちもわかります。
そもそも、政治的にはコストカット型から成長型へ転換させることをはっきり明言していて、年2%程度の物価上昇を是としています。
「先進国の中で日本の物価が一番安い」
といわれていることを考えると、しばらくこの傾向は続きそうです。
当然のことながら、建築の現場でも状況は変わりません。
去年出したお見積もり、1年寝かせると、同じ金額ではできなくなってしまっているのです。
「特に急いでない。今のまま住み続ければいい」
という方は、その判断でいいでしょう。
しかし、住宅は、「衣・食・住」に挙げられるほどの、必需品。
ライフステージの変化によって「まさにいま、必要」というケースが少なくないと思います。
もし、今のお住まいが古くていつかは建て替えないと、と思っていたり、いつか建てようと思って土地を用意していた、というような方は、やるかやらないかの判断を早く行っていくべきだと思います。
デフレだった過去は、先送りするのが結果的に正解でした。
今や、完全に反転しています。
今日が人生で一番若い日であることは間違いないし、もしかしたら、今日が人生で一番安く建てることができる日かもしれません。
希望される建物が、いかほどの予算で可能なのか?
面倒だから、と放っておくのはまずいと思います。
高いと思ったら、やめればいいし、行ける!と思ったらやる。
近く、判断を迫られる可能性があるなら、早く動くことをお勧めします。
さて、横浜市神奈川区で進めている、地下室地下車庫のある完全分離型二世帯住宅の進捗状況をご紹介しておきましょう。
この場所は、地下1階。
この穴、何かおわかりになりますでしょうか?
掘りごたつではありません。
このあと、室内を仕切る壁を設けて仕上げた姿がこちら、エレベーターピットです。
今回のお住まいは、一般的な住宅の4邸分ほどの広さがあります。
既にご紹介している通り、2宅地をまとめて1つの宅地にした90坪の敷地に建てています。
ゆったりと余裕を持った建築プランが可能になる反面、広いだけに建物中央部に光を取り込むのが難しい。
そこで、光を採りこむ必要が無いエレベーターと階段室を中央にレイアウトしています。
こちらは地下の壁に石膏ボードを設置している様子です。
ピンクの壁の上に、緑色のラインが横に走っています。
これはレーザー墨出し器から出ている光です。
コンクリート造の断熱工事を行った後に設置する石膏ボードは、GLボンドという接着剤を使います。
設置する際には、水平垂直にまっすぐ設置できるように、レーザー墨出し器を使うのです。
あたりまえのように仕上がっていますが、墨出し器を使わないでこのように平坦に使うのは難しいのです。
地下のコンクリート構造に仕上げる石膏ボードは、すべて墨出し器を使って、水平垂直に仕上げています。
正面の棚は、左から右に向かって奥行きが深くなっています。
これは、敷地の形状に合わせて斜めに地下を造っていることによります。
この収納スペースの壁を挟んだ右側は、
このようになっています。
右手に見える窓の外は、ドライエリア。
地下を斜めにカットすることで、敷地を余すことなく使えるうえ、建物とズレた一部をドライエリアとして、光と風を採り込みます。
1枚前の窓の左手に見えていたのは、ナラを使った造作の棚。
横から見ると、このように縁をカバーで覆って、高さを出し、モノが落ちにくいようになっています。
造作の工事を終え、クロスを貼る準備にかかります。
石膏ボードのつなぎ目となる角には、コーナーテープを貼ります。
クロスを貼った後の美観を整える目的と、住み始めた後、モノがぶつかったりして、角が欠けるのを防ぎます。
この後、つなぎ目やビス跡をパテで埋める下地処理を行い、
クロスを貼り、内装が仕上がりました。
屋根の上に太陽光パネルを設置する作業も始まっています。
余談ですが、太陽光発電装置が備わっていると、熱中症になりにくい傾向があるそうです。
太陽光発電装置を付けていると、「電気代がもったいないからエアコンを使わない」と、躊躇する必要が無くなるからというのがその理由のようです。
モノを繰り返し大切に使う「もったいない」という言葉は、日本独自の精神らしく、誇らしいものですが、「電気代がもったいないから」と、いのちを危険にさらしては元も子もありませんね。
夏本番はこれから。
工事の現場でも熱中症には十分に気を付けて工事を進めてまいりたいと思います。
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