先月30日、杉並区で擁壁が崩れ、住宅が倒壊する事故が発生しました。
NHKONEより
その場所は、以前から危険な兆候が見られ、区から所有者に、再三、擁壁の補修をするように勧告されて、ようやく工事業者の手配ができたものの間に合わず、崩壊してしまったということです。
同 崩壊前
古くに造られた擁壁が崩壊する事故は、これからも多発する可能性があり、頭の痛い問題です。
当社が得意とする地下室や地下車庫に活用できる土地であれば、費用がかかってもその分付加価値を生み出すことができますが、条件が整わない土地も少なくありません。
補強するためだけの費用に、多額の費用を負担するのはなかなか難しい。
とはいえ、危険なまま放置していると今回のような事故が発生する不安に苛まれることになります。
ご自宅に、このような擁壁がある場合、まずやるべきことは、その擁壁の危険性を把握することだと思います。
国土交通省のサイトには、既存の擁壁の危険性を一般の方が把握するためのチェックシートが用意されています。
チェック項目は、大きく2つ。
1つ目は、その擁壁の排水設備と水の浸み出し状況の確認。
2つ目は、その擁壁の形状に変化があるか、あるならどんな変化があるのか。
これを擁壁の造り方別に判断して、安定、やや不安、危険性が高いと、3段階で評価するものです。
言葉だけだと判断が難しいのですが、それぞれの判断基準を図版で示し、かなり丁寧に作られています。
例えば、こんな感じです。
お心当たりのある方は、まず現状を把握して、やや不安や、危険性が高いということであれば、自治体に相談してみてください。
例えば、横浜市なら、擁壁工事助成金制度が用意されています。
危険かどうかわからず、不安な状態のまま過ごすのは良くありません。
まずは、一歩を踏み出すことをお勧めします。
さて、8月からスタートした、格子のルーバーがあるRCの家、基礎工事の続きからご紹介しましょう。
グランドレベルから1.2mほど掘った部分に、基礎の地中梁と建物重量を面で支える耐圧盤の配筋工事を終えました。
好天に恵まれる中、基礎の床部分=耐圧盤にコンクリートの打設を行います。
背面には生い茂る広大な緑地。
模型でおさらいをしておくと、
この屋上やルーフバルコニーから、緑地を臨みます。
耐圧盤へのコンクリート打設がほぼ完了しました。
適切な養生期間を経て、立ち上がり部分の型枠を設置、
続いて、コンクリートの打設を行います。
引いた写真だと、基礎が地中に埋まっていることがわかりやすいですね。
型枠が解体され、建物を支える基礎部分が露出しました。
ところどころ、剣山のように見える鉄筋が、1⁻2階につながる柱です。
屋上に上がるための塔屋を備えてはいるものの、ほぼ2階建ての建物です。
重量のあるRC造の家を支えるにはこれだけの基礎が必要なのです。
参考までに、過去に当社で建築した木造2階建ての基礎はこちら。
この基礎を見ると、木造とRC造は全く異質なものであることがおわかりいただけると思います。
基礎ができたところで、足場を組みます。
建物の外周だけでなく、コンクリートの壁を造るところは、内側にも足場を組んでいます。
建物の中央の柱がある周囲にも足場を組んでいるのがお分かりいただけると思います。
基礎から飛び出していた、柱の骨組みとなる鉄筋を、圧接してつなぎ伸ばしていきます。
柱の鉄筋が1階部分を超えたところで、型枠を設置、この後、壁の配筋に進みます。
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