二週連続で完成情報をお届けいたします。
地下二階層の家@横浜市金沢区。
詳しい写真は現在準備中の施工事例でご覧いただくとして、
今回は、最大高低差6メートルの擁壁を取り壊して建てた
その経緯を振り返りながらご紹介しましょう。
まずは建築前のお写真から
こう見るとすごい擁壁です。
6メートルの高低差といえば、1階から3階まで登るのと同じ高さです。
配達の方も大変ですね。
取り壊すにあたり、まずは重機を搬入します。
重機で掘削し、ユンボで土をかき出します。
取り壊していきながら、ダンプカーで残土を運びます。
たいへん硬い地盤でした。
地盤補強が必要ないのは幸いですが、掘削するのは大変でした。
通常は、崩れることがないように矢板で山留めを行うのですが、今回は
山留めの必要もないほどに硬かったようです。
建築は環境によって対処の方法がガラリと変わることがあります。
通常行う山留めとはこんな感じ。
全然違いますでしょ?
さてここから、配筋とコンクリートの打設工事が始まります。
まずは捨てコンの打設から。
位置を正確に確定していきます。
鉄筋が組みあがり、コンクリートを打設していきます。
この工程が完成した後、地下1階、地上1階と順に工程を進めていきます。
コンクリート打設終了後、掘削した裏側のコンクリート面にリバコンという特殊な液体を塗布しています。
コンクリートには無数の小さな穴があるのですが、そこに入り込んで固まり、水の浸入を防ぐ
液体です。コンクリートの内部には鉄筋が入っていて、そこまで水が到達するとサビが起きて
寿命を縮めてしまう可能性があります。先回りして埋めておくのです。
その上で、この袋に入っているグリシートを土とコンクリート表面にはさみます。
これにより、雨が降った時にも土とコンクリートが直接触れずにすみます。
間に挟まれたグリシートは厚みのある粗い網のような形状をしており、雨が降るとその水が網の目を
伝って勢いよく下に流れてくれます。
流れ着いた下に、このようなホースのようなパイプがあります。
このパイプ、砂や泥のような個体は通さず、雨水だけを透して排水します。
このように地下の建物をつくるときには、水対策が重要であることをお伝えしました。
このような工程を経て、コンクリートの打設工事が完了しました。
外壁のタイルを貼って、屋上に防水シートを貼って、内装工事を行って、
ついに完成しました。
当初の模型と見比べてみましょう。
ほぼ計画どおりに完成いたしました。
詳しくは施工事例にてご紹介いたします。
現在準備中ですので、
今しばらくお待ちください。
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