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建築ブログ

11.19 | 地下室・地下車庫

海を望む地下室地下車庫のある家@鎌倉市~上棟まで

昨日、自民党の税制調査会で住宅ローン控除率の縮小を含む、来年度の税制改正に向けた議論が始まったという記事がありました。

11/18 産経新聞の記事より

今年度の税制大綱を昨年末に決める際、住宅ローン減税を見直すことが明記され、その行方が注目されていました。

いよいよ、本格的な議論が始まった、ということですね。

記事では、国交省は一律、現行1.0%の控除率を0.7%に引き下げることを主張し、一方の財務省はそれでも逆ザヤが発生するので反対しているとありました。

今のところ、一律で下げるか、利払い分のみを控除するか、の2択で検討が進められているようです。

来月9日には税制大綱がまとまるということですので、引き続き注目していきたいと思います。

さて、ひと月ほど前に、基礎のコンクリート打設までご紹介した、海を望む地下室地下車庫のある家@鎌倉市。

工事が進んでいます。

地下配筋

地下の壁面と天井のコンクリートを打設するために、配筋を行っています。

前回ご紹介しましたが、今回の構造は四隅に柱のある、ラーメン構造です。

地下の床部分の外周に梁を設けているとご紹介しました。

壁面の下部、コンクリートが立ち上がっているのがおわかりいただけると思います。

地下天井部

地上から見た様子です。

型枠の上に単管パイプを並べています。

この上に型枠を設置して、配筋し、コンクリートを打設します。

なぜ、単管パイプを並べる必要があるかというと、重みのある生コンが型枠を圧すことになるので、型枠の下に単管パイプを並べて面で支えないとたわんでしまうからです。

配筋完了

型枠を設置し、配筋が完了しました。

打設完了

壁面と天井を一発で打設します。

こう見ると簡単そうですが、じっくりと丁寧に生コンを流し込みながら、空気が入らないように型枠を叩き、バイブレーターでゆすり、手間暇をかけてコンクリートの打設を行っています。

と言っても、あまり時間をかけていると固まってしまう生ものです。

そのあたりのバランスは、経験を重ねないとなかなかいい塩梅にはいかないと思います。

基礎配筋

基礎部分のコンクリート工事が終了すると、1‐2階木造部分の基礎工事に入ります。

打設中

地下の打設に比べると、わずかですね。

高さ25㎝です。

基礎の立ち上がり完成

下の層が地下部分のコンクリート、上層部が木造部分の基礎です。

パット見ると、この下に地下があるように見えませんね。

土台設置

まずは、コンクリートの立ち上がりに、土台を設置します。

そのあとで、鋼製の束で支える、大引を設置します。

写真のやや右中央に大きな木づちが見えますね。

掛矢=かけや と言います。

ほぞ=凸と、ほぞ穴=凹を接合する際、必要になります。

大引設置

中央やや左上の、土台に乗っている木が大引で、上部に取り付けてあるのが鋼製束です。

この後、ひっくり返して、高さを調整し、土台とつなげます。

防蟻処理

こちらは土台と大引の上に乗る構造用合板。

床の構造部ですね。

シロアリを防ぐため、しっかりと防蟻処理を行っています。

建前

さて、上棟の準備が整い、柱、梁、棟と組み上げていきます。

垂木設置

一気に天井へ。

垂木が長いですね。

野地板設置

垂木が長いだけに、野地板も大きいです。

防水シート

防水シートで覆い、最後に屋根材を載せて仕上げます。

ステンレスの屋根材

海を望むということは、海に近いということ。

ということは塩害ケアが必要です。

ニッテツステンレスというと、聞き慣れないかもしれませんが、新日鉄と住友金属と日新製鋼のステンレス部門が一緒になった超大手。

メガバンクのようなものですね。

上棟

というわけで、上棟しました。

今回のお宅の特長は、なんといっても、軒の出が大きいこと。

これ以上は出せません!というほどの大きさです。

養生シートの上に頭を出している軒。

そうみると、いにしえのお寺を修復しているのではないか?と思われるほど。

完成が楽しみです。

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