昨年12月に初めてご紹介をした、「地下室地下車庫のある家@横浜市港南区」。
半年が経過し、最後の仕上げ=内装に取り掛かっています。
こちらはダイニング側からリビングの壁面を見たところ。
3つの縦スリット窓を挟んで吊戸棚を設置しました。
天井に見える凹は、リビングとダイニングを必要に応じて仕切るカーテンBOXです。
普段は開放して広々とした空間として使いたいものですが、仕切りが欲しい時もあります。
たとえば、
・真夏や真冬に一人でいる時に、冷暖房効率を高めたいときとか、
・お客様がいらした時には、ダイニング側をちょっと目隠ししたいとか、
・集中して勉強したい、仕事をしたい時とか。
仕切りを設ける方法は様々ありますが、カーテンだとデザインや素材が豊富に選べるし、コストも抑えやすいし、洗濯できるものも選べるので扱いやすいですね。
先月ご紹介した地下室のある家@横浜市南区では、地下の音楽室を仕切る際にカーテンを採用しました。
過去には、LDKの一部をロールスクリーンで仕切ったケースもあります。
ロールスクリーンだと、格納したときにスッキリするのが良いですね。
ただし、ロールスクリーンは横幅に限界があり、それ以上の場合はどうしても隙間が出てしまいます。
その点、カーテンは重なり部分を設けて、隙間が出ないようにできます。
一長一短ありますが、カーテンやロールスクリーン等のファブリックで仕切るのは、比較的手軽でメリットが多いと思います。
さて、階段も、手すりも、室内の造作工事が進んでまいりました。
この後はクロスで仕上げます。
まずは天井のクロスから仕上げます。
天井のクロスを貼る際には、壁に寄りかからないと貼れない場所があったり、施工中にクロスの裏側に付ける糊が壁についてしまうことがあり得ます。
そんな時に壁のクロスが仕上がっていると汚してしまう可能性がありますよね。
まずは石こうボードのつなぎ目などの凹凸が出やすいところの下地を処理します。
その後、クロスの裏面に糊を塗り、壁に貼っていきます。
実は、壁を貼る作業を後にするのにはもう一つ理由があって、この順番で貼ると、天井と壁のクロスの境目=切れ端は上を向くことになります。
天井を後に貼ると、壁のクロスの上に重なることになるので、下から見ると目立ちやすいですよね。
クロスの重なりが上を向けば、境目が目立ちにくいというメリットもあるのです。
アクセントクロスのある寝室の仕上げも完了しました。
こちらは2階の洗面化粧台。
お水がはねやすい洗面化粧台は、周囲をパネルで囲います。
クロスだと汚れが付着するとお掃除が大変ですし、汚れが目立つようになってしまいます。
水にぬれることを前提とするパネルなら、お掃除も楽だしシミも残りにくいです。
こちらは2階のお手洗い。
お手洗いの腰壁にもパネルを使います。
1階のお手洗いも同じ腰壁を取り付けます。
アイカ工業のタフウォールという建材です。
お掃除がしやすいというのもありますが、なによりも意匠性が高まります。
アクセントクロスで仕上げると、こんな感じ。
充分に素敵ですが、化粧パネルで仕上げると、
グッと品格が高まる感じがしませんか?
最近は男性でも常時座って用を足す方が増えていますので、飛び跳ねによる汚れは減っているケースが多いと思われます。
でも、新型コロナがまん延し始めた当初、水洗トイレを流す時に、ウィルスの飛散を防ぐため、フタを閉めてから流すように勧める記事を散見しました。
同様に水を流す際、壁を汚してしまうことは十分に考えられます。
掃除のしやすいさからしても、この腰壁化粧パネルは、取り付ける価値があるのではないかと思います。
さてこちらは、バルコニーの床面。
船のそこにも使われるFRP防水処理の後、トップコートで仕上げました。
南側にはウッドデッキを取り付け、お庭へ出る際の間を造ります。
素材は、セランガンバツ材。
重くて硬く、腐りにくいハードウッドで、ウッドデッキに適した木材です。
それだけに、施工性は悪いです。(硬くて重いので大変という意味です。)
お台場のデックス東京ビーチのデッキにも使われているそうです。
デッキを抜けて、お庭のお手入れやガーデニングも楽しまれる予定です。
建築前の地盤調査の写真に、お建て替え前のお庭の様子が、ほんの少しですが垣間見れました。
お庭でのガーデニングに加え、室内にも生育環境を整える植物室を設けます。
その用途によく合うクロスも貼りあがりました。
そろそろ完成が近づいてまいりました。
最後の仕上げに向け、一つ一つ丁寧に仕上げてまいります。
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