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建築ブログ

08.08 | RC造, 地下室

新しい家づくりの始まり

今月から始まる新しい家づくりのご紹介です。

横浜市青葉区の閑静な住宅街にお住まいのお客様より、お建て替えのご相談をいただきました。

完成模型

それまでは木造住宅にお住まいでしたが、鉄筋コンクリート造、地下1階、地上2階建て、延床230㎡の邸宅を計画しています。

RC造の家がいいなあ、というご要望を固める一つの要因となったのはこちら。

2020年竣工 横浜市M邸

4年前に当社で建築させていただいたM様のお住まい。

こちらは、地下部分をRC造、地上を木造で建築した混構造の建物でしたが、ご覧の通り、RC打ちっぱなしの露出が大きく、かなり印象的だと思います。

こちらのお住まいは、この地域のランドマーク的な立地にあるため、日常生活の中で目にされる機会も多かったそう。

そのようなご縁から当社にお声がけいただきました。

それでは、今回計画している、特筆すべきポイントをご紹介しておきましょう。

まずは現地の様子から。

地鎮祭準備

こちらは、先日行われた地鎮祭の準備をしているところです。

黒いフェンスの右手側が下がっているのがおわかりいただけると思います。

左手、ガードレールの向こうに緑が見えますが、こちらは公園。

小高い緑の丘から手前に向かって傾斜しており、建築地の正面は、ドーンと抜けています。

この写真は南側から北を向いて撮影しており、左が西、右が東となるわけですが、両サイド下がっていて、尾根のような高台に位置しています。

この左手の西側に、丹沢山系の山並みとその奥に富士山が見えます。

「この借景を逃すまい」

ということで、西向きの2階にゲストルーム越しのバルコニーと浴室を設置します。

西面

お風呂の窓から、眺めの良い日は富士山を望めます。

一方、フロアのレイアウトは、今回のように日当たりの良い高台に立地する場合、1階にご家族が集うLDKを配置したほうが何かと便利です。

となると、炊事と洗濯はセットでこなせるように、ランドリールームは1階に欲しいですよね。

ということで計画したのは、ランドリーシューター。

2階脱衣室内収納

これは確定前に制作した模型の内部なので、詳細は異なりますが、2階脱衣室の収納の一部に、1階に通じる煙突のような通り道を設け、脱いだ衣類をそのまま1階にあるランドリールームの脱衣カゴで受ける仕組みです。

普段はフタを閉めておくので、不用意に物が落ちてしまうこともないし、カウンターとしても機能するのでとても便利だと思います。

1階のランドリールームは、キッチンと奥様のお部屋の間にレイアウトし、炊事をしながらの洗濯や、早朝、深夜など、お部屋を出ることなく洗濯関連の作業をしたい時なども、とても便利にお使いいただけると思います。

 

さて、もう一つの特徴は、延床面積230㎡のうち、約1/3にあたる75㎡が地下室となるということ。

東側から

ご覧いただくとお判りいただけるように、地下、1階、2階の3層がほぼ同じ面積となる、総3階建てに近い計画です。

ここでもう一度、地震際のお写真をご紹介しましょう。

地鎮祭準備

よく見ると、左手道路に車が見えますよね。

なので、この地鎮祭の会場となる青いビニールシートが敷かれているのがグランドレベル=1階です。

この敷地に地下室を造るということは、建物を配置する部分を掘って、地下を含む3層の建物を建てる、ということになります。

通常、RC住宅を建築する際は、鋼管杭などを打ち込んで、地盤を補強する必要があります。

今回、その地盤補強をする前の試験を行ったところ、地下2~3mほど掘れば固い地盤に行き着くため、地盤補強を行う必要がなくなる可能性が高いということがわかりました。

そういうことであれば、杭工事にかかる分の費用で地下室を造れば、有効面積を75㎡も増やすことができます。

これだけの広い地下室であれば、当然、建物の重量を支える床下の面=耐圧盤も広くなるので、地面にかかる重量が分散され、より安定します。

地盤補強のための杭工事は、安全性を高めるために絶対に必要なものですが、実利がありません。

一方で、今回の方法をとれば、地下の容積率緩和措置も利用して、床面積を3割以上広くできます。

かける費用分のメリットを得ることができる、と判断しました。

お祓い

工事の安全と、完成したお住まいに暮らし始めるご家族が安心して暮らせるよう、神主様にお祓いをしていただきました。

工事はいよいよお盆明けからスタートいたします。

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