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建築ブログ

09.14 | 未分類

防災月間にあたり

能登半島地震に始まった2024年。
周知のとおり、先月には、南海トラフ地震の前触れか?といわれるような地震が発生したり、台風10号の大雨により、神奈川県内でも主に県西部で道路の冠水や土砂崩れなどの被害が出ています。
この場で申し上げるまでもなく、特に気候変動による大雨の影響は年々大きくなっています。
9月は防災月間です。
この機に、ご自分が住む地域にどんなリスクが潜むのかをあらかじめ知って、危険が迫った時にいかに対応するかを確認しておくことをお勧めいたします。
これから土地を探して家づくりを考えている方は、ご希望の土地に、どんなリスクがあるのかを調べてから決断するのが賢明です。
それらのリスクを知るためのツールは、ハザードマップです。
事前に確かめておきたい自然災害は、地震であれば揺れやすさ、液状化のリスク、水害であれば、洪水、内水、いずれの災害でも心配な土砂災害が挙げられます。
沿岸部や海に近い川沿いであれば、津波と高潮のリスクも確認しておく必要があるでしょう。
今回は、当社の地元、横浜市戸塚区役所を例に、そのリスクを確認してみたいと思います。
横浜市には、横浜市行政地図情報提供システム内に「わいわい防災マップ」というページがあり、このページにすべて網羅されているので今回はこのサイトを使います。
そのほかの地域の場合は、国土交通省が運営するハザードマップポータルサイトや各自治体が独自に作っているものを参照してみてください。
まずは地震です。
横浜で想定される地震は、3種類。
南海トラフ、東京湾北部地震、元禄型関東地震です。
東京湾北部地震は震源を東京都区部から千葉よりに、元禄型は神奈川県から房総半島にかけてを震源とした場合の、いずれも首都直下型地震を想定しています。
この中で、横浜市が、最も大きく揺れるのは、元禄型地震です。
この地震は、関東大震災にも影響を与えた相模湾トラフの変動などによるものと考えられています。
では、この最も大きい揺れを引き起こす元禄型関東地震が発生した場合の、戸塚区役所の想定震度を見てみましょう。
戸塚駅の左下にある戸塚区役所、オレンジ色の震度は震度6強、黄色は6弱です。
ちなみに先に見た南海トラフの地図は主に緑でしたが、緑は震度5強、わずかにブルーの範囲が5弱です。
揺れの大きさがまだらになっているのは、地盤の固さや地形によって異なることによります。
単に震源から近いかどうかで揺れの大きさ=震度が変わるというわけではありません。
さて、この震度6強、現在の耐震基準では、「震度6強から7の地震で倒壊しない壁量」と定められています。
これが、今から43年前、1981年以前の耐震基準だと、「震度5程度の地震に耐える壁量」でしたので、これ以前に建てられた建物で、耐震診断や耐震補強をしていないとすると、震度5強が想定される南海トラフ地震でも倒壊する危険があるということになります。
横浜市では、木造住宅の耐震診断士を無料で派遣してくれる制度があります。
お心当たりのある方は、ぜひ利用をご検討ください。
横浜市木造住宅耐震診断士派遣事業のご案内へリンク
さて次は、液状化のリスクです。
戸塚区役所の液状化リスクは「可能性がある」。
既に暮らしている場合は、ある程度覚悟を決めるしかないと思いますが、これから土地を買って家を建てようという場合、「危険性が高い」土地だとしたら、熟考する必要があります。
次に水害。まずは洪水から。
洪水が発生した場合、戸塚区役所は、最大5mまで浸水する可能性があります。
これは3階まで浸水する高さ。
なので、一般的な一戸建てや3階までの共同住宅に暮らしていて、洪水の危険を察知したら、避難の準備が必要です。
ちなみに、この地域の防災拠点は戸塚小学校ですが、わいわいマップではその地域の防災拠点も確認できます。
洪水は河川の氾濫などで起こるもの。
これとは別に、市街地の排水処理が追い付かずに、雨水が溢れる内水による想定もされています。
内水による浸水は2m未満。
この場合は、1階までが浸水することになるので、2階以上への垂直避難が有効だと考えられます。
状況によっては、防災拠点への避難したほうが良い場合もあるでしょう。
最後に土砂災害。
戸塚区役所周辺は、土砂災害の危険はなさそうです。
また、内陸部に位置する戸塚区は、津波、高潮の危険はなさそうです。
ちなみに、津波を広く調べると、
ご想像の通り、海沿いに集中していますね。
災害は忘れたころにやってくる、と言われますが、昨今では、忘れる間もなくやってくる印象です。
災害が発生する直前に調べようとおもったら、停電などの理由で思うように調べられない可能性もあります。
余裕のある時に、ご自宅周辺のリスクを確認しておくことをお勧めいたします。

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