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建築ブログ

11.09 | RC造, 地下室

地下室のあるRC造の家@横浜市青葉区~基礎コンクリート打設まで

先週土曜日の日経新聞朝刊にこんな記事が。

11/2日経新聞朝刊

「資材値上がりゼロ」。

物価上昇の一因である、資材の値上がり。

日経新聞が主要12品目について、10-12月の価格動向を聞き取り調査したところ、6割弱が値下げを見込み、値上がり回答はゼロに転じた、という記事です。

その理由は2つ。

1つは、資材価格の上昇+人手不足による建築費上昇により、建設工事の先送りが相次ぎ、需要が低迷し始めていること。

例えば、鉄骨造のオフィスはこの4年で3割も工事原価が上昇。

多くの再開発事業の計画が狂っていて、一部在庫が生じているとか。

もう一つは、急激な円安に歯止めがかかっていること。

価格の上げ止まりは、日々お客様と対峙している現場の身としては、歓迎すべきことです。

政府の目指す方向が緩やかなインフレというのはわかるけれども、ここ数年の価格上昇は、これまでの反動もあって行き過ぎと感じるものでした。

とはいえ、これで落ち着くのかというと、そうとも言えません。

米国大統領選に対する、米国民の声を紹介するニュースでは、日本以上のインフレに悩まされている様子が放送されていました。

海外から日本に遊びに来る方のインタビューを見ても、「こんなにお安く美味しいものが食べられるなんて!」といった声がまだまだ聞かれます。

ということを踏まえると、数年前までのデフレに戻ることは、当面期待できなさそうです。

やはり、「建て時か?否か?」の判断は、ご家族のご意向で「建てたいかどうか?(あるいは必要かどうか?)」

がまずあって、予算や土地などの条件が許すのであれば、物価や金利動向は参考程度に考慮しながら、判断するのが賢明だと思います。

これからしばらくは一服しそう

とはいえ、長い目で見ると、緩やかな右肩上がりになるように操作している上、世界的にも上げ基調に変わりはないでしょう。

であれば、必要でなおかつ条件がそろっているのであれば、先送りするのはナンセンスだと思います。

もし、「自分の場合はどうなんだろう?今の相場で叶うのだろうか?」とお悩みであれば、ご相談ください。

準備が整っているにも関わらず、理想の家がどれくらいの予算で叶うのかを把握できないまま過ごすのは、時間がもったいないと思いますので。

 

さて、前置きが長くなりました。

地下室のあるRC造の家、工事が進んでいます。

根伐り・山留工事

前回、根伐り・山留工事に着手したところまでご紹介しました。

このあたりの土は、見るからに柔らかそうなのですが、

固い地盤

必要な深さまで掘り進めたところの写真。

右隅に寄せてある柔らかい土とは見るからに異なる固い地質にぶつかりました。

関東ロームです。

この固い地盤のおかげで、今回は地盤補強をせずに済んでいます。

全ての土を取り払い、

砕石敷

砕石を敷いて、転圧を行いました。

気になるのは、3×4=12か所ある赤いしるし。

これは何かというと、その中央に、白い点が見えますよね。

捨てコン

この後の作業、捨てコン打設を行う際の、コンクリートの厚みを示すものでした。

白いテープを巻いた部分が頭を出す程度の厚みで打設します。

赤いしるしは、危険がないように明示していたものです。

墨出し

捨てコンが固まり、墨出しを終えたところ。

450×850は地中梁の幅と高さ、350という数字は、基礎床面の厚みです。

配筋スタート

墨出しに従って配筋作業が始まりました。

圧接中

鉄筋と鉄筋は圧接でつなぎます。

つなぎ合わせた鉄筋は、

試験用画像

このようにサンプルを切り出し、試験場にこの画像とともに送ります。

中央の太くなった部分が圧接でつなぎ合わせたところです。

試験場では、このつなぎ合わせた鉄筋を、引きちぎれるまで引っ張って、つなぎ合わせた部分以外でちぎれれば合格。

万が一、圧接部分でちぎれたら、やり直しになるんです。

合格するまで、次の工程のコンクリート打設工事に入れません。

とても過酷に感じますが、今までに不合格になったケースはありませんのでご心配なく。

基礎梁

鉄筋の太さや梁の厚みも、この状態から証拠写真を撮っておきます。

墨出しの写真で、高さ850と申し上げましたが、梁の高さは850に足りませんね。

このあと、コンクリートの打設を行い、かぶり厚を含めると850になるという寸法です。

柱のサイズは700×700。

70㎝というと、大人の腕の長さくらいあります。

右腕を前に、左腕を横に伸ばすと、柱の太さがイメージできます。

なかなかの太さだと思います。

耐圧盤

こちらは耐圧盤の配筋状況。

この写真では、鉄筋の太さと、縦横のピッチ=200㎜間隔で配筋を行っていることを証明しています。

というわけで、圧接と配筋が構造計算による強度が出るようにしっかりと施工されていることを確認して、

型枠設置

コンクリートの打設工事に進むべく、型枠を設置しました。

コンクリート打設スタート

いよいよ、耐圧盤の配筋へのコンクリートの打設が始まりました。

ところで、型枠と型枠の間や上部に木の棒が見えます。

これは何かというと、耐圧盤の後、一発打設といいまして、そのまま基礎梁の打設にはいります。

そのとき、外側の配筋は外枠とガッチリ固定されていますが、内部の梁は配筋と配筋の間をピーコンでつないでいるだけなので、打設している最中に微妙に動いてしまう可能性があります。

そんなことにならないよう、型枠と型枠の間はつっかえ棒を、上部には橋渡しをして固定して、コンクリートの重みでずれないようにしています。

梁部分へ

安定した状態で、梁部分にもコンクリートを打設できています。

完了

うーん、美しく仕上りました。

ここのところ好天にも恵まれ、まずまず順調に進んでいます。

これより、B1の配筋工事に移ります。

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