本日、大寒です。
1年で最も寒い季節となりますが、tenki.jpの1か月予報によると、これから1月末までの気温は、平年より高くなる確率が70~80%だとか。
地球温暖化は気になりますが、朝夕の寒さが身に染みるこの季節、少しでも和らぐならありがたいことです。
昨年、12月上旬に新しい家づくりの始まりでご紹介した現場がスタートしています。
進捗をご紹介いたしましょう。
既に新しい擁壁がつくられた2宅地分の土地、新たに地下室地下車庫を造るために、根伐りを行います。
いきなり擁壁の解体を行うと、内側に盛られた土が手前に崩れたりして、扱いにくい状態になります。
まずは、擁壁はそのままに、手前の土を掘り出す作業からスタートします。
ある程度、擁壁の内側に空間を確保した状態で、擁壁を解体、ユンボが中に入り、掘り進めます。
ピンクのビニールテープが張られている位置が建物の位置を示します。
いわゆる地縄張りといわれるもの。
その周囲にも、ビニールテープが埋め込まれています。
この地縄張りの外に埋め込まれたビニールテープの位置に、H鋼を打ち込み、山留を行います。
この根伐りは、まずは重機が敷地内に入り、作業できるスペースを確保するためのいわば、第一次の根伐りです。
この段階では、先に見た地縄張りの内側を数メートル分残し、重機が入っても地面が荒れないように鉄板を敷いたら完了です。
ユンボがある根伐りを終えた位置と、周囲を囲む黒い柵があるグランドレベルの間に、浅く削って少し下げた部分があります。
この後、H鋼を打ち込むのですが、打ち込んだ後、頭頂部をつなぐ作業を行います。
この段差がないと作業がうまくできないのです。
上から見るとこんな感じ。
これより、外側の浅く削ったラインに沿ってH鋼を打ち込み、矢板をはめて山留工事を行いながら、第二次根伐りを行います。
H鋼が搬入されました。
H鋼を挿入するための建柱車がスタンバイし、スクリューを装備しています。
高さのあるクレーンで作業をすると、重心が高くなり、安定性が下がるため、タイヤの外側に油圧式ジャッキのような4本の脚でしっかりと支え、転倒を防止します。
この装置は、アウトリガーと呼ばれ、クレーン車には必ず装着されています。
スクリューで穴を掘り、その穴にH鋼を挿入しました。
埋め込まれたH鋼を、
このように、シャコ万力といわれる工具で挟み、溶接してつなぎ合わせます。
引いてみると、こんな感じ。
いい感じで、第二次根伐りを行うための、囲みができました。
この様子をご覧いただくと、頭つなぎを行うために、H鋼を打ち込むスペースを浅く削る必要があったことがおわかりいただけるかと思います。
これより、本格的な山留工事に入ります。
手前の角に、H鋼とH鋼を斜めにつないでいる、火打ち梁のようなものが見えます。
ちなみに火打ち梁とは、こんな感じです。
地震による水平方向への変形を防ぐため、木造住宅で用いられている梁です。
今回の家づくりでは、建物の規模がかなり大きく、長辺、短辺ともに長いため、根伐り、山留工事を行う際の壁面を支えるために行っています。
地下を造るための一時的なサポートが目的ですので、地下のコンクリート打設工事に入るころには、撤去します。
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