ここ数日、住宅業界で話題となっているのがこのニュース。

パナソニックの住宅設備事業をYKKに売却するというもの。
パナソニックの住宅設備と言えば、トイレのアウラウーノ、キッチンやシステムバスのLクラスなど、影響力のある商品がランナップされています。
「家まるごと」戦略を掲げ、グループでの相乗効果を狙ったものの、シナジー効果を得られなかった末の決断ということです。
一般的な家電製品は「つくって売る」スタイルなのに対し、住宅設備関連商品は、そのサイズや素材の種類、カラーなど、選択肢が多岐にわたり、「売ってからつくる」という商品が多く、リードタイムが全く異なります。
思ったほどのシナジー効果が得られなかったんだそうです。
かたや、YKKは窓まわりやエクステリアなどの「外」に強いものの、「内」は皆無に近い。
パナソニックの住宅関連設備は魅力的に映ったのでしょう。
今後、リフォーム事業に注力したい同社には、渡りに船のお話だったようです。
一方で、YKKは、古くからTOTO、DAIKENと組んで、リフォーム情報サイトなどを作って共同運営するなど、業務提携を行っています。
このあたり、今後どのように住み分けていくのか気になるところ。
いずれにしても、YKKの傘下に入ることで、業界や消費者に対しても、より良い影響を与えてくれることを期待したいところです。
さて、年末のお引渡しに向け、工事が進んでいる地下室地下車庫のある二世帯住宅@横浜市青葉区。
工事の進捗をご紹介しましょう。

前回、断熱材の吹き付け工事までをご紹介しておりましたが、石膏ボードの取り付けまで完了。
こちらは、地下の玄関です。

1階に上がる階段は、途中まで鉄骨の構造。
下から見上げるとこんな感じ。

この階段室は、アールの形状。
下から見上げた時に螺旋階段のような形に見えるよう、階段の形状をそのまま表現しています。
模型で外の様子を確認すると、

玄関の右横に見えるアールがその階段室です。

こちらが1階から2階に上がる階段。
模型の写真でも、よく見ると内部に階段が見えます。
この階段、一般的な階段とは、ちょっと違うところがあります。
なんだかわかりますか?

正解は、内側に手すりを付けたこと。
多くの場合、階段の手すりは外の壁側に付けます。
しかし、今回は外側に付けると窓の位置にあたるし、この写真ではわかりませんが、内手すりにすることで、2階の吹き抜けの手すりと連続性が出るというメリットがあり内手すりを採用しました。
折り返し部分の縦の手摺も斬新でオシャレです。

天井までのハイドア。
工事中だと、その高さが強調されますね。
ハイドアは完成すると、空間がスタイリッシュに見え、高級感が増します。

こちらは1階のお母様のキッチン。
左手にシステムキッチンが据えられ、その向こう側がリビングダイニング。
右手はカップボードなどの収納です。
正面、キッチンからの出入口の幅が狭いように見えますね。
通常、キッチンの作業スペースは90㎝ほどを確保しますが、今回は80㎝に抑え、その分をリビングに振り分けました。
おひとりで作業をすることが多い場合、振り返ればすぐに物が取れるなど、広くしない方が便利なことも多いのです。
狭く見える出入口もこれだけあれば通り抜けに苦労することはありません。

水回りの袖には、光を採りこみつつ、目隠しができるルーバーを設置。
無垢の杉を使っています。

壁に設けたニッチ。
通常、ニッチと言えば腰の高さより上に設けるのが一般的。
こんなに下だと、手が届きにくいし、視線にも入りにくいのでは?
と思ってしまいそうですが、このニッチはペットちゃん専用。
例えば、お水とエサをこのニッチに置けば、床にその場所を確保する必要が無くなるし、ペットちゃんにとっても食べやすいかもしれません。
ペット専用のニッチがあるというのは、見ているだけでも愛らしく感じます。

こちらは、地下の音楽室。
左手にはガレージがあります。
窓から愛車を眺めながら演奏に興じることができる楽しい空間です。
壁の下地調整をおえ、内装工事が本格的に始まります。
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