周知のとおり、香港で痛ましい火災が発生しております。
問題となっているのが、竹の足場。
20数年前、まだ円が高かったころ、香港を旅行した際に、超高層ビルの足場が竹で造られていたのに驚かされたことを思い出しました。
まだ竹で足場を組んでいたとは。
ところが、Forbesの記事によると、香港政府は今年3月に、竹の足場から金属製の足場に切り替える方針を打ち出していたんだそう。
とはいえ、伝統的な高い技術が廃れるのには反対の声を多かったようで、即時禁止とはせず、政府のプロジェクトから順次切り替えていく方針でした。
その8か月後にこのような大惨事が起きるとは。
今回の火災で、金属製足場への転換が早まることになりそうです。
さて、先月に基礎のコンクリート打設と1階部分の柱の配筋までをご紹介した格子ルーバーがある家@鎌倉市。
進捗状況をご紹介しましょう。

1階の天井=2階の床までの配筋を完了し、コンクリートの打設工事が始まりました。

左手のコンクリートミキサー車から生コンクリートをポンプ車に送り、打設を行います。
朝8時半からスタートして14時半頃まで、絶え間なく行いました。
途中で休憩を挟むと、先行して打設したコンクリートと後からの間に層が発生しかねませんので。
1階の壁と2階の床までの打設に、コンクリートミキサー車19台分の生コンクリートを注入しています。

滑らかに美しく打設が完了しました。
写真中央、左右に渡してある単管パイプが見えます。
これは何かというと、足場の角に渡してある火打ち梁。

火打ち梁とは、台風や地震による横からの力に対して、水平方向の変形を防ぐために設置される梁です。
金属製の足場は、火には強いですが、強い風が吹いて倒壊する危険があります。
そのために、火打ち梁を設置しています。

コンクリートの養生期間を終え、2階柱の配筋作業に取り掛かりました。
この後、壁の配筋に進むので、型枠を設置します。

となると、それまで1階までで済んだ足場を2階まで伸ばす必要が出てきます。
足場の内部、壁の型枠は既に解体されて、十分に固まっています。
ここまでくれば、アンカーを使ってコンクリートと足場をがっちりと固定することができます。

足場が建物に固定され、強度が十分取れましたので、養生シートを設置しました。
養生シートで覆うと、強風の際に風圧をもろに受けるので、危険性が増すのです。

足場の組み立てが終わり、2階外壁部分の型枠が設置完了、

壁の骨組みとなる配筋工事を行って、内側の型枠で挟みます。

2階の天井にあたる型枠を設置し、配筋工事へ進みます。
2階の天井=屋上の床は、グランドレベルから6~7メートルほど高い位置にあります。
足場がなければとても工事を進めることができません。

足場だけではありませんが、建築工事の現場は油断すると危険がいっぱい。
今日も安全第一に工事を進めてまいりたいと思います。
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