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建築ブログ

12.12 | RC造, 地下車庫

レッドゾーンに建てる地下車庫のある家@大磯町~足場解体まで

乾燥や強風による火災に注意しなければ、と思っていた矢先、今度は北海道・三陸沖で大きな地震が発生。

その後、後発地震情報が発表され、今も今後の地震に注意しながら防犯対応を迫られる事態になっています。

対象地域にお住まいの方は、不安で落ち着かない日常をお過ごしのことでしょう。

ご不便な暮らしを強いられていることと思いますが、備えあれば憂いなし。

この心掛けが、甚大な被害を少しでも抑えることに繋がるのは間違いないと思います。

1週間ほど前に発表された、首都直下地震の被害想定。

被害総額83兆円とは、国家予算の7割にもあたる莫大な金額ですが、よく見ると「耐震化進み縮小」とあります。

12年前の被害想定と比較した記事を見ると、

停電と上下水道への被害以外は全て縮小傾向に。

これらの効果を高めたのが、主に住宅密集地に存在する木造住宅の耐震・防火対策なんだそうです。

横浜市でも平成15年から「まちの不燃化推進事業」に取り組み、令和3年の報告書ですでに、危険性の高い密集地域は1か所だけになり、大きな危険性は概ね解消されたいいます。

とはいえ、地震火災の被害想定が無くなったわけではなく、さらに被害を抑えるべく、延焼の危険性がある地域を指定し、対策を施しています。

この対象区域には、建築物の不燃化や延焼遮断帯の形成などを進めていく、としていました。

災害大国ニッポン。

このような、地域ごとの細かい対策が、少しづつ被害を抑えることに繋がっていくのだろうと思われます。

 

こちらは大雨によるがけ崩れの被害が想定される地域に、安全に建築物を建てるように規制された「レッドゾーン」で建築中の地下車庫のある家@大磯町。

工事の模様をご紹介していきましょう。

前回までに躯体のコンクリート打設を終え、室内の壁を形作る軽量鉄骨の組み立てに入っています。

こちらは、以前にご紹介した1階から2階へ上がる階段室の様子。

踏み板と蹴込み板が取り付けられ、回り階段が完成しました。

地下から1階への階段はというと、

直階段です。

こちらも踏み板の取り付けが完了しました。

この写真ではわかりませんが、地下から1階へ上がる階段の構造は、躯体と同じコンクリートです。

なぜ、地下から1階はコンクリート造なのか?

地下にはガレージがあり、エンジン音が響き、排気ガスが排出されます。

地下や1階の居住空間からそれらをシャットアウトするには、コンクリートの方が都合がよいのです。

一方、1階から2階の、形状がやや複雑な回り階段は、ガレージとは完全に隔離されているのでその必要が無く、コストや手間などを考えると木造の方が合理的。

それゆえ、構造を使い分けているというわけです。

外まわりの工事も進んでいます。

写真中央やや右、足場から出ている金属のパイプが、外壁とつながっているのがおわかりいただけると思います。

建物の中にアンカーを仕込み、強風にあおられても倒壊するようなことがないように、ガッチリと固定しています。

壁に付着している金属製のパイプは、ご想像の通り雨水を排水するためのパイプなのですが、よく見かける住宅の雨樋とは形状が異なります。

一般的な雨樋は、軒先にあり、集水器に集まって流れ落ちるようになっています。

この配管は集水器の役割を果たすのですが、

屋根が陸屋根のなので、隅に設けた排水口から壁をぬけ、先の排水パイプを経由して流れ落ちます。

コンクリートの養生期間を終え、まずはアールのバルコニー部分の足場から解体しました。

バルコニーの床に防水工事を行うためには、足場があると工事ができないのです。

外装部分の工事を終え、正面の足場も解体されました。

これより、内装工事に集中して取り組んでまいります。

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