先週棟上げまでご紹介した『地下室地下車庫のある平屋の住まい』@葉山町。
今日は、屋根のルーフィングの模様をお知らせします。
屋根の下地です。
野地板とも呼ばれます。
棟(手前の屋根の一番高いところ)から軒方向に、線が描かれています。
下から見ると、屋根の骨組み=垂木と接合しているのがわかります。
垂木は45cmピッチ(45cmごとということ)で設けられています。
その上に載る構造用合板は、横幅が約1800mmあります。
垂木4本分の上に被るイメージです。
でも、被せてしまうとどこに垂木があるのかわからず、釘を打てません。
だから、45cmピッチで線を引いて、どこに垂木が来るのか明示しているわけなんです。
さてこれは、屋根のてっぺん=棟の部分。
開口していますが、これは棟換気と言って、夏場に熱せられた屋根や外壁の内部にこもった空気を
吐き出す換気口です。
軒や外壁の下部に給気口があって、そこから入って温められた空気が、この換気口から出ていくことで、
家全体を冷ます役割を果たします。
空気が通ることで、内部の湿気を乾燥させる働きもあります。
もちろん、最後にこの上に蓋のようにカバーをします。
構造用合板にアスファルトルーフィングと呼ばれる防水シートを貼っていきます。
元の長さは、16mとか、21mとか限られますので、写真のように途中で足りなくなる場合があります。
そんなときは十分な重ね代(かさねしろ)をとって、重ねていきます。
ななめに切れていることもあり、40cmほどとりました。
左右は20cm程度以上はとっておく必要があります。
上下の重なりは、10cm分。こちらは、簡単です。
10cmの重ね代の部分にラインが書いてあります。
防水シートは下から上へ、この線に沿って重ねていきます。
こうすれば、万が一もれても防水シートの上を水が走り、内側には入りにくい仕組みになっています。
ちなみにこの『カッパ』という防水シートを発売する日新工業は、大正11年に創業し90年以上も
防水材料を作っている草分け的存在です。
このカッパ、『ミズ太郎』という名前のついた、同社のマスコットキャラクターです。
少し安易な気もしますが、わかりやすいのが一番ですね。
アスファルトルーフィング工事完了致しました。
このあと、ガルバリウム鋼板と呼ばれる、軽くて強い素材を使った屋根材を葺いて、
屋根工事は終了となります。
工事は続きます。
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