今週月曜日付けのリフォーム産業新聞に、リフォーム市場予測の記事が出ていました。
ネタ元は矢野経済研究所。
60年の歴史がある調査会社です。
それによると、昨年のリフォーム市場規模は6.3兆円で、当面成長もしなければ、大きく減ることもないだろうと結んでいました。
これに対して、注文住宅は?
昨年、野村総研が、2030年までの長期予測を発表していました。
それがこちら。
年間29万戸あった着工数が、2030年度には約4割減の18万戸まで減るという予想です。
すごい減り方ですね。
大きな原因は少子化でしょう、世帯が増えなければ家も増えません。
一都三県を離れると、空家をリノベーションして、安く提供している会社が伸びているとも言います。
そのあたりも、新築が減っている要因になっているかもしれません。
しかし、日本はこれまで20年ちょっとで家が解体されるといわれ、安かろう悪かろうの家がたくさん建てられてきました。
そう考えると、予算が届かない方は、費用が抑えられるリノベーション物件を買ったり、古い家を直して住み、予算がある方は品質の高い新設住宅を建てるということで、日本全体の建物寿命が延びれば、それはそれで健全だと思います。
これから家を建てる方には、長く快適に暮らせる、価値の高い家を建てていただきたいですね。
新しく家を建てるということが、希少なものになっていく、ということですから。
という分けで、今回は今工事を進めている、一戸建てリノベーション@都筑区の1階床暖房の模様をご紹介しておきましょう。
まずは解体前の模様から。
従来のキッチンはコの字型のカウンターキッチンでした。
今回のリフォームで、このキッチン部分は冷蔵庫が2台並んだり、家電製品やパントリーがきます。
そして、メインのキッチンはリビング側にダイニングテーブルもセットになったアイランドキッチンとなります。
すごく開放的なプランです。
長方形の広いリビングダイニングでしたが、このスペースにアイランドキッチン+ダイニングテーブルが手前に来、奥に壁掛けTV、ソファーを配置するリビングとなります。
解体がはじまりました。
ほぼスケルトン状態にします。
必要な柱と壁だけです。
これから床も外します。
新たに床暖房を設置することになりましたが、そのまま床暖房を施工すると段差ができてしまいます。
せっかくやるのだからと、フラットの床で気持ちよく仕上げます。
一番下のコンクリートが建物を支える基礎です。
その上で太い木を支えているものが鋼製束(こうせいつか)、太い木が大引(おおびき)、その上に渡されている木が根太(ネダ)です。
建築用語はあまり聞きなれないですよね。
根太の間に断熱材を施工して、合板で覆っています。
その上にようやく床暖房が入りました。
奥に見えるのが仕上げのフローリング、アフリカ産のイロコ材。イロコとはガーナ語で燃えない木という意味。今回は、床暖房対応の床材なので、無垢ではありませんが、表面が厚めに加工されているので、見た目は無垢の風合いです。
いいお色味でしょ?
こちら、ダイニング側の床暖房。
L字型に施工されています。
どういう分けかといいますと、先ほど少し触れましたが、今回はアイランドキッチンにダイニングテーブルがつながったタイプのキッチンです。
ご覧の床暖房、左手の縦の床暖房に沿って右側にアイランドキッチンが来ます。下に配管が並んでいますよね?
要はキッチンで作業をされている間、足元を温めます。
そして、下側の横に施工された床暖房、こちらはダイニングテーブルで食事をされる方々の足元を温めます。
配管の上を縦にキッチンからダイニングテーブルが伸びると想像していただいて、そのダイニングテーブルをはさむように椅子が並びます。
テーブルの下に来る足が暖かいですよね?
はい、こちらが新設した右側の床暖房と、床暖房を設置しない床、左側です。
高さがそろっていますでしょ?
この上から先ほどご紹介した、燃えない木=イロコの床を施工します。
これで段差なく、一体化された床が仕上がるわけですね。
工事は進みます。
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