建築ブログ

ステップダウンリビングの効果

当社に注文住宅のご相談をいただくお客様は、20帖から30帖、あるいはそれ以上の広いリビングをご要望される場合が多いです。

その広いリビングをより開放的に見せるために吹き抜けを採用したり、ゴロリと横になれる畳コーナーが欲しい、あるいは掘り炬燵が欲しいからと、小上がり和室を付けたりすることが多かったように思います。

もちろん今も、吹き抜けや小上がり和室は人気のプランですが、最近お聞きするようになったご要望はタイトルの『ステップダウンリビング』です。

ステップダウンリビング＠横浜市青葉区　Ｓ邸

このステップダウンリビングの写真をご覧になると、『何のために下げているんですか？』と聞かれることがあります。

それは一言でいうと、『わくわくするから！』ということに尽きると思います。

もちろん機能としても、多くの友人を呼んだ時にベンチになるから、なんて理由もありますが、いつも友人を呼ぶわけでもないでしょう。

このダウンフロアがあることで、『特別な場』ができるんです。

ダイニングからの眺め

これがフラットだとするとどうでしょう？

広いリビングにファーがある、という感覚。それはそれでよいのでしょうが、段差があって囲われていると、箱庭のような、別空間に足を踏み入れるような気がしませんか？

今見えているソファーとバランスボールだけでもなんかちょっとワクワクします。

この中にお気に入りのおもちゃが溢れている状態を子供たちが見たらどうでしょう？

ボールプールや、プラレール、積み木にレゴ、女の子だったら、シルバニアファミリーやままごとセットなんかもいいですね。

フラットなリビングだと『散乱』した感じになりますが、ダウンフロアにあると、『おもちゃが集まっている特別な場』に見えます。なくなりにくいというメリットもあったりして。

そんな特別な空間は子供たちにとって最高にワクワクする場になるんだと思います。

段差があると、落ちたりして危ないのでは？と心配する方もいる一方で、『そうやっていろいろ学べる場所が家の中にあるのがいい！』という方もいらっっしゃいます。

大人になっても、段差がある空間にいる、あるいはその空間を外から見るのは、ちょっとした刺激を感じられ、おもしろみのあるものとなります。天井も高く感じられますし。

ちょっと気になるプラン例『ステップダウンリビング』　お伝えいたしました。