ここのところ、工事の現場情報が続いていました。
工事の現場は、重要な工程ばかりなのですが、一方で見なれないと少々とっつきにくいものです。
今回は少し気分転換に、プランニングのお話しをご紹介したいと思います。
これまでに、コンクリート打設の現場等でご紹介した賃貸併用住宅の現場です。
国道沿いに、凛と建つコンクリート造の賃貸併用の住宅です。
真っ青な空に、建築シートがよく目立っています。住宅にはちょうど良いサイズですが、
これくらいの規模になると、少し小さいように感じますね。
正面から見ると、長方形の立地に真四角に建つビルのように見えますよね。
この写真はどうでしょう?
「あれ?なんかちょっと変?」
そう感じられましたか?中央の角が90度より開いているので、左右の面が開いているように見えますよね。
そうなんです、真四角の土地ではないのです。
これが上から見たところ。(模型ですが)
赤い矢印の方向から撮った写真なので、広~く見えていたんです。
模型の屋上部分を外すとこんな感じです。
左上の角だけ直角ですが、それ以外の角はすべて直角ではありません。
そのような変形の四角形ですから、設計も施工も簡単には進められません。
建物の壁、2面が全て斜めになります。一つ一つの工程に注意が必要になります。
なぜのようなことをするのでしょう?
それは、敷地面積を最大限有効に活用するために、敷地形状ギリギリ
いっぱいに建てたので、このような形状になったのです。
角を90度で建てようとすると、どうしても無駄が出てしまいます。
例えば、長方形にしようとすると
もう少し頑張ると、こんな感じ
この方が施工を考えたら楽かもしれません。
でも賃貸併用住宅は有効活用できる部分をいかに確保できるかが勝負です。この建物は4階建てですから、
少しの違いでも見逃せません。しかも、それが何十年も続くとなれば・・・・・。
たとえば、1部屋増えるか減るかで考えてみましょう。
家賃を7万円とすると、1年で84万円、20年で1680万円!も1部屋あるかないかで違ってくるんです。
もちろん効率だけを追い求めればいいというわけではありませんが、効率も含めて様々な
ご要望を複合的に考えてご提案できるのが、我々のような小回りのきく、設計事務所兼建設会社
だと思っています。大手さんではやりたがらない、言って見れば手間暇のかかることを、
しっかり考え抜いてご提案し、丁寧に仕上げていく。
建築物は、長~く使うもの。よくよく考えて、後悔しない建物を建てたいものです。
決して、業者側の都合で進められるようなことのないよう、ご注意ください。
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