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建築ブログ

10.18 | 地下室・地下車庫, 混構造(木造+RC)

地下室地下車庫のある家@世田谷区~通気胴縁まで

この度の台風19号により、お亡くなりになった方々に心よりお悔み申し上げます。

また、被災された皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。

今週末から来週にかけても雨の日が続くようです。

くれぐれもご注意くださいませ。

 

さて、1か月ほど前に地下のコンクリート打設工事の模様をご紹介した地下室地下車庫のある家@世田谷区。

工事が進んでおります。

早速ご紹介してまいりましょう。

コンクリート打設工事完了

型枠もとれてきれいなコンクリート面が顔を出しています。

奥に見える白いお宅はお隣さま。

当該地にはまだ建物は建っておりません。

土台施工中

地下コンクリートの上部はこの通り。

基礎の立ち上がりの上に少しだけ見える黒い基礎パッキン、その上に土台が載っています。

コンクリートの立ち上がりがない木材の下には細いピンのような影が見えます。

右下から左上に延びる木材の上に鉄製の支えのようなものが見えますが、これがその細いピンの正体=鋼製束です。

基礎の立ち上がりがない材木=大引(おおびき)を支えます。

この上を向いている大引は、鋼製束を取り付けているところで、この後ひっくり返して所定の位置に設置されます。

床下断熱

土台と大引の格子上になっている空間に断熱材を設置します。

大引や土台に、ホチキスでつけたような穴が見えるのは防蟻処理の跡です。

上棟へ

床の施工が終わり、一気に上棟へ進みます。

野地板

屋根です。

真ん中に穴が開いているのは棟換気をするための排気口です。

真夏に熱せられた屋根の熱気をこの排気口から逃がします。

このままにはしておけないので、すぐに次の工程へ。

ルーフィング

防水シートで覆います。

下から上に重ね貼りすることで、万が一雨水が侵入しても先ほどの野地板には水が触れないように施工されています。

 

屋根葺き

さらに屋根材を葺いて仕上げます。

これで雨が降っても、一安心。

通気層確保

ちなみに屋根裏の構造。

先ほどご紹介した棟換気に至る空気は、屋根に張り付いているボール板のような部材=通気スペーサーの内部を通って排出されるわけです。

温められた空気が上昇気流で棟から出ます。

写真はありませんが、空気の入り口は軒先に確保しています。

断熱材1

断熱材の施工を終えたところです。

先週も御紹介しましたが、木造部分の断熱材はアクアフォームです。

一番右の窓の下に、ポチっと青いマークがみえます。

厚みチェック

ご想像の通り、断熱材が決められた厚身分施工されているかを測るものです。

刺します。

75ミリ厚

頭の部分までしっかり埋まりましたね。

十分です。

FRP防水

こちらはバルコニーの様子。

バルコニーはヨットの防水などでも使われるFRP防水という方法で施工します。

つきあたりの左下に小さい穴が見えますよね。

実は穴は二つあります。

寄ってみましょう。

ドレンとオーバーフロー

下の穴はドレン=排水口です。

じゃあ上の穴は何でしょう?

これがわかったら想像力豊かな方。

 

そうです、同じく排水口。

 

なぜかというと、下の排水口は、落ち葉や泥などが詰まって水が溜まってしまう可能性がございますでしょ?

ビニールなどが詰まると簡単に水かさが上がります。

気付かずそのままにしておくと、室内に浸水する恐れもあります。

万一そうなっても、掃き出し窓の位置よりも少しだけ下に穴が開いていれば水が抜けます。

洗面台の上に空いている穴と同じ役目ですね。

オーバーフローというちょっとカッコイイ名前がついています。

 

通気胴縁

外壁内部に空気層を設ける通気胴縁の設置工事までを終え、ほぼ構造は目途がついてまいりました。

完成まであと2か月ほど。

 

工事はまだまだ続きます。

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