本日、春分の日の3日前。
彼岸の入りです。
お墓参りに行ける方は、この1週間のうちに都合をつけ、難しい方は仏壇や遺影などをお手入れして先祖や故人に感謝の思いを寄せ、スッキリした気持ちで牡丹餅などいただいてはいかがでしょう?
ちなみに、春の彼岸にいただく牡丹餅がこし餡を使うのは、使用する小豆が前年の秋に収穫されたもので、皮が固いからこし餡を使うのだそう。
秋のお彼岸にいただくおはぎに使う小豆はとれたてだから皮が柔らかく、そのままいただけるので粒あんを使うんだそうです。
ガッテンしてしまいました。
さて、工事が進んでおります、『地下を活用した4層の家@横浜市』。
早速紹介してまいりましょう。
前回、根伐りを行いながら、山留の工事が始まるところまでご紹介していました。
この状態から、少しづつ土を削りながら、H鋼の間に矢板をはめていきます。
こんな感じ。
一歩一歩、削っては矢板をはめて下部に押し込み、という作業を根気よく続けていきます。
最終的にはこのように。
すっかり地下部分がH鋼と矢板の壁で囲われました。
最終的にはこの壁の内側に、鉄筋コンクリートの擁壁(=地下の構造そのもの)で固めます。
スラブ(床)のコンクリートを打設する前の作業です。
透湿シートで覆います。
その上を防水シートで覆い、下からの湿気を遮断して、この後打設するコンクリートスラブと水が接触するのを防ぎます。
壁面にはまず、コンクリートを打設する際に必要な型枠を固定するためのセパレータと呼ばれる金物を設置します。
このセパレータで型枠の幅を均一に設定することで、コンクリートの厚みが決まります。
その上からスタイロフォームと呼ばれる断熱材を設置しているところです。
地下のコンクリートの壁ごと断熱材で覆ってしまいます。
その上から防水シートで覆い、壁面も雨水が接触しないようにします。
しかし、
これが寄ってみたところ。
せっかく防水シートで覆っても、このままではセパレータの穴から雨水が入り込んでしまいますよね。
それを防ぐために、上からゴム製のパッチをはめて接着剤で付着させます。
パッチの穴はセパレータよりかなり小さく、はめ込むとゴムが伸びて金具に密着して水を止めてくれるのです。
全てのセパレータに設置完了しました。
今回はお施主様のご要望により、防水シートでコンクリート壁を覆う工法を採用しました。
ちなみに、当社では、通常はこの方法はとらず、RCガーデックスという塗料を塗布することで雨水がコンクリート内部に染み込まないように処理する工法を採用しています。
過去に別の現場で撮影したものですが、このように塗布します。
以前にもご紹介しましたが、このRCガーデックスがコンクリート中のカルシウムイオンと反応、緻密化することでコンクリート内部への水の侵入を防ぎます。
その時々のお客様のご要望や状況に応じて、最適な方法を選択しています。
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