2か月前に新しい家づくりの始まりでご紹介した、「地下室地下車庫のある家@川崎市宮前区」。
ようやく工事がスタートしました。
建て替え前の現地はこんな感じ。
立派なお宅ですね。
大手ハウスメーカーでひと昔前に建てられた邸宅です。
地下車庫に車が斜めに止まっています。
逆サイドから見たところ。
斜めに止まっている車の奥に、もう1台車があるの、わかりますか?
そうなんです、お建て替え前は、2台の車を縦列駐車で止める地下車庫だったのです。
図解するとこんな感じ。
これは、ちょっと止めにくいですね。
奥に止める場合は、前方に余裕があるので、苦も無く止められそう。
でも、奥に車があるときには、地下車庫の壁が邪魔になります。
慣れないと、何度も切り返すことになるでしょう。
しかも、奥に止めた車を使うときには、いちいち前の車を出してからでないと、出庫出来ません。
ちょっと不便ですよね。
というわけで、今回のプランはこちら。
便宜上、地下室は省いていますが、まず、道路から建物まで、2m以上の引きをつくり、そこから約7mの奥行きがある地下車庫を作ります。
間口も6m以上確保するので、十分2台の車を止められます。
来客があった時には、引きをつくったスペースに余裕をもって止めることができます。
玄関前の門扉はアールの形状で、車の出し入れにも配慮します。
模型で見るとこんな感じ。
出庫・入庫の問題はこれで解決するでしょう。
まずは建物を解体。
敷地奥からの眺めです。
南ひな壇に位置するので、陽当たり良好ですし、2階から上は視線を遮るものもありません。
最高の立地ですね。
古い地下車庫の解体が始まりました。
奥行きが狭く、縦列駐車でないと止められない様子がおわかりいただけると思います。
この写真でもう一つわかること、それはコンクリートの壁がものすごく厚いこと。
分厚いところは50㎝を超えています。
当社で建築する際の地下車庫コンクリートの厚みは概ね30㎝ほど。
倍ほどの厚みがあります。
30㎝というと、A4コピー用紙の長辺がちょうどそれくらい。
それでもかなり厚い。
50㎝の目安は、新聞紙の長辺が54㎝。
その厚み、想像していただけると思います。
大は小を兼ねる、と言いますが、当然、厚ければ厚いほど、解体するのは大変です。
こちらは、隣地に接する擁壁です。
今回は既存RC部分の一部はそのまま活かして地下をつくります。
この写真は擁壁を切断している様子で、左側は解体し、右側をそのまま残します。
米俵のような白い形状の袋は、切断時の粉塵が飛散しないように吸い込んでいます。
厚みのあるコンクリートの壁内部には、H鋼の骨組みもありました。
カットしながら解体を進めます。
ようやく壁面の解体完了、地下の掘削作業に入れました。
今回の現場の地盤は、建物を支える地耐力が十分にあるであろう、と予想されていました。
掘削を終えた時点で、実際に土地の地耐力を測り、間違いがないかどうか試験を行います。
載荷試験と言います。
キャタピラの間に穴を掘って、荷重をかけています。
予想通り、十分な地耐力があることを確認できました。
これより、地下の配筋工事から、コンクリートの打設工事に進みます。
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