先月、コンクリートの打設工事を終えたところまでご紹介したRCの家@逗子。
約1か月の硬化期間を経て、型枠を解体しました。
と言っても、解体したのは壁面部分。
天井を支えるサポートはもうしばらくそのままにします。
こちらは屋上。
中央やや下の表面から、右上に向かっていくつか傷のようなものが見えますね。
こちらは、屋上の立ち上がり部分(パラペットと言います)のコンクリートを打設したときの型枠を支えていたサポート(単管パイプ)の跡です。
この段階で、傷を埋めてきれいに仕上げます。
立ち上がりの角の部分も(入隅=いりすみと言います)補修した後のように色が変わっているのがわかると思います。
この入隅も、型枠を撤去したままだと、仕上がりが粗いので、仕上げの作業を行います。
この広い屋上に、しっかりと防水工事を行うため、防水シートを使用します。
ひとつ前の写真と、屋上の表面を比べると、黄色く見えると思いますが、これはシートを貼るための下地材のあとです。
防水シートの重なり部分は、このように熱を加えて密着させ、隙間から雨水が浸入しないようにします。
今回は、この屋上に太陽光パネルを設置します。
これより太陽光パネル載せる架台をつくります。
作業を行っている職人さんの右上に鉄筋が立っているのが見えますね。
あらかじめ、屋上に設けてあったナット(凹)に挿入しています。
その4本の鉄筋を巻くように、配筋を行います。
ご覧のように、縦横に桟を渡して、型枠を設置します。
原始的ですが、こうすれば整然と並びます。
コンクリートを流し込みます。
右に見える黒いホースのような形状のものはバイブレーター。
こんなに小さい打設工事でも、空気を抜くためのバイブレーターを使います。
完成しました。
「太陽光パネルなんて、屋上にそのまま載っけてしまえばいいんじゃないの?」
なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それだと、表面を傷つけやすいです。
この架台があれば、取り付けやメンテナンスもしやすいですよね。
このあと、先に紹介した架台の鉄筋の根元にも水が入らないように、防水を施します。
さて、そうこうするうちに、天井を支えていたサポートも解体されました。
この木片は、実は仮に置いてあるもの。
なぜ置いてあるかというと、
吹付断熱を行いました。
木造工事の吹付断熱は白ですが、RC造の断熱材はモノが違うため、間違えないようにピンク色に着色しています。
で、この仮に置いた木片をどのように使うかというと、
床を支える束を置くためのものでした。
下階に音を伝えにくい遮音タイプの束です。
この下は駐車場ですが、1階が居室の床にも当然この束を使っています。
よく見ていただくと、設置した束の上にも断熱材を吹き付けてあるのがわかると思います。
断熱性が落ちないように、細かい作業ですが一つ一つ吹き付けていきます。
上に載っているのは、2㎝厚のパーティクルボード(木のかけらでつくった板)です。
さらに工事を進めると、
ご覧のように厚さ12mmの合板を載せていきます。
さらにこの後、15mm厚のフローリングで仕上げます。
合計すると、4.7㎝の床ができあがります。
4.7㎝というとちょっとした百科事典1冊分くらいの厚みになるでしょう。
これくらいあると安定感がありますね。
二重床のメリットはこの下に配管を設置できるので、メンテナンスが容易で、障害物も少なくなります。
コンクリートのたたきにそのまま床面を貼り付ける直床工法だと、振動が下の階にそのまま伝わるうえ、足腰にも優しくないですよね。
寒い冬、直床のビルなどに長時間いると、足腰が重く、ものすごく疲れます。
そんな経験したことがある方も少なくないのではないでしょうか?
遮音タイプの束とパーティクルボードを使った二重床なら、そんな心配も無用です。
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