横浜市で農業を営まれているお客様より、倉庫のお建て替えをご依頼いただきました。
既存の倉庫はこちら。
終戦から7年後の昭和27年に建てられたそうです。
単管パイプを積んだトラックが止まっているところが前面道路で、左上がりの傾斜地に立っています。
この傾斜を利用してコンクリート造で地下車庫をつくり、その上に木造で倉庫をつくります。
住宅の場合は、地下車庫側に玄関を設け、内階段で1階、2階へと上がりますが、倉庫ですから重い荷物を頻繁に運び入れることになります。
というわけで、こうします。
1階倉庫へは道路側から入るのではなく、住宅側からフラットに入れるように裏側に出入り口を設けます。
この方が便利ですよね。
既存の建物を取り壊すことになりますが、昔懐かしい土壁でつくられていました。
手間のかかる工法で、壊すのが惜しい気もしますが、既に築71年。
十分に活躍したといえるでしょう。
前面道路から見ると全景はこのような感じ。
緩やかに傾斜が続く敷地です。
解体が完了しました。
築年数が経過している割に、高基礎のコンクリートはしっかりしています。
これより、新たな躯体を造るための山留工事に入りますが、新たなH鋼を埋めるまでの間、既存のコンクリートはそのままにして、崩れないようにしておきます。
H鋼を埋め込むために、アースオーガーという重機で穴を開ける作業に入りますが、ここで1つクリアしなければならない問題があります。
ちょうどその場所に、住宅側から道路に続く配管が埋まっているので、場所を移動する必要があるのです。
正面の高基礎の少し上に、土に埋まっていたと思われる塩ビ管が見えます。
その上に真新しい塩ビ管。
ご想像のとおり、古いものから新しい塩ビ管に切り替える作業を行っています。
ひと先ず、邪魔にならないところへ移設して、最終的にはおさまりのよいところに移動します。
工事の邪魔にならないように、避けているのがよくわかりますね。
これで、山留工事に入る準備完了です。
頑丈な高基礎を壊すために、ご覧の重機でカットしていきます。
そのままカットすると粉塵がすごいので、左手に立っている職人さんが水をかけて洗い流しつつ、カットしたときにどうしても出てしまう、粉塵を白い寝袋のような袋に収めながら作業を続けます。
正面の高基礎が撤去されました。
既存高基礎の解体を終え、ようやく新しい躯体を造るための作業が始まりました。
H鋼が入るだけの穴をあけて、
地中に埋め込んでいきます。
穴を開けてH鋼を埋め込む、という一連の作業を同じ重機でダンドリよく進めます。
そうこうしているうちに矢板が到着しました。
H鋼の柱に、この矢板を挟み、壁をつくっていきます。
移設した配管の手前に山留がつくられていく模様がおわかりいただけると思います。
というわけで、山留工事がほぼ完了しました。
地下車庫のある倉庫を建てるのは、コストもそれなりにかかる大掛かりな工事ですが、既存の建物は71年間活躍しました。
今回は、1階部分は木造ですが、地下はコンクリート造です。
恐らくもっと長く活躍してくれることでしょう。
そう思うと、今やっておく価値は十分にあると思います。
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