先月、基礎の配筋工事までをご紹介したグループホーム建設工事の続報です。
写真に写っていない右側、A工区と正面のB工区、2期に分けて工事を行っています。
まずは中央やや上に見えるトンパックで囲われた鉄板のあたりに電柱を建てる工事から。
建柱車は、穴をあけつつ、電柱も背負ってその時を待つ働き者です。
前回もご紹介しましたが、この後、B工区の基礎の梁に囲まれた空間を土で埋め戻す作業に入りますが、最初に掘削した土をこの鉄板の下に留め置き、鉄板を敷いて建柱車の駐車スペースにしています。
電柱を建てる際には高さが必要なので、安定感のある高台を造っています。
この段取りで作業を行うことで、コストも含めた、削った土の運搬作業を省力化することができます。
土を運ぶのも、留め置く場所を確保するのも、いちいち手間とコストがかかりますので。
穴があき、電柱を立てます。
A工区の上から見たところ。
この電柱で電気を中継します。
基礎立ち上がりにコンクリートを打設しました。
配筋が見えていますが、地が白くなっています。
前の写真と比べるとその違いが分かりやすいと思います。
養生期間を経て型枠を解体するとこの通り。
木造の場合はアンカーボルトといわれる太い鉄筋が1本飛び出ているだけですが、RC造の場合は、これから配筋して壁の骨組みをつくっていくので、基礎から飛び出ている鉄筋もこのように複雑なものになります。
さて、ここでA工区も含めた全体像を。
奥のB工区は、電柱が立ち、基礎のコンクリート打設を終え、埋め戻し作業を行っているところ。
先行しているA工区は、先に地下部分の配筋工事を進めています。
さてA工区の型枠に、見慣れない白い板が載せてあります。
これは何かおわかりになりますでしょうか?
正解はトップライトの役割を果たす、明り取り用の型枠です。
型枠で囲まれた内部は、通常真っ暗ですが、これがあるとこんなに明るい!
トップライトから入る光の量は、壁に設置した窓の3倍にもなるといいますから、その効果は絶大です。
ただ、住宅に取り入れる場合は、夏の強い日差しを直接取り込まないように、北向きに設置するとかシェードを活用するなど、ケアする必要があります。
さて、B工区は埋め戻し作業、砕石敷、転圧、防水シートの設置を終え、断熱材の設置を行っています。
その上に配筋を行っています。
どれくらい密な状態になるかというと、
これくらい。
この段階で、地下の床となるコンクリートを打設します。
これより壁の配筋を行うわけですが、今回の工法は柱で支えるのではなく、壁で支える壁工法を採用しています。
そのため、壁の配筋に入る前に、
外壁の型枠を先行して設置します。
外枠の壁の位置をしっかりと決めて、それに沿って配筋を行っていきます。
外側を囲む型枠を設置した後、室内の配筋が完了しました。
これより、室内配筋に型枠を設置する作業に入ります。
さて、最後に、冒頭ご紹介した電柱周辺の模様です。
発電所でつくられた電力はものすごく高圧なため、一般的な家庭へは、電力会社が用意する変電設備を使って、100vや200vに降圧して送られます。
ある程度まとまった電力を必要とする事業所の場合は、自前で敷地内に変電設備を設けます。
この場所に、その高圧受電設備=キュービクルを備えます。
四角い1つの箱に収めた設備なので、cube=立法体から派生して、キュービクルと呼ばれています。
先日ご紹介したハンドホールもそうですが、比較的規模の大きい事業所となると、住宅では見慣れない設備を設営することになるので、良い経験になりますね。
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