昨年末より工事がスタートした、フルスペック住宅=外断熱RC3階建てスキップフロアの家。
前回は1階の配筋工事を行っているところまでをご紹介しておりました。
この写真、ちょっと違和感ありませんか?
というのは、壁の配筋が終っているのに、床の配筋が終わっておらず、型枠があらわになっている状態。
通常、コンクリートの打設工事は、1階の壁と天井までの配筋を終えて、コンクリートを打設、養生期間を経て、2階の壁、天井の配筋からコンクリートを打設へ、と階ごとに重ねていきます。
ところが今回のお建て替えは、タイトルにある通り、スキップフロア。
通常3層の重なりのところ、0.5階、1階、1.5階、2階、2.5階、3階と6層になります。
「ということは、6回に分けて打設するの?」
と思いそうですが、実際にはこんな感じ。
0.5階と1階の天井までを1回で打設、養生期間を経て、1.5階と2階の天井までを打設、と重ねていきます。
6回に分けてコンクリートの打設をするとなると、重機や職人さんの手配も2倍に。
あまりに非効率ですよね。
冒頭の写真は、1階の天井までの壁配筋を終えたところでしたので、1.5階の壁はまだ途中までの配筋を終えたところでした。
というわけで、1.5階の天井=2.5階の床の配筋を終えました。
床に見える白い型枠は、以前にもご紹介した、光を階下に通すトップライトの役割を果たす型枠です。
こちらはよく見慣れた様子。
1階天井=2階の床からコンクリートの打設を行っています。
壁の配筋と床の配筋の高さが揃っています。
玄関方向から、1.5階方向を見たところ。
奥の床面が見えていない部分が、1.5階です。
この段階では、既にコンクリートの打設を終えています。
2階から、1.5階の床面を見下ろしています。
正面、打設を終えたコンクリート壁面の上に波型のプレートが見えます。
当然ですが、スキップフロアの場合も、コンクリートの打ち継ぎの切れ目に、水の侵入を防ぐ止水板を挿入しています。
さて、次は断熱材の設置です。
タイトルにある通り、今回のお住まいは外断熱のRC住宅。
通常、型枠を設置したら、それに沿って配筋を行いますが、今回は型枠の内側に断熱材を設置します。
配筋を挟んで外側の型枠と内側の型枠をつなぐ、セパレータとPコンのほかに、白いボタンのようなものが見えています。
型枠と断熱材の間に空間ができて、がたつくようなことがあると大変。
高い断熱性を発揮するためには、コンクリートと断熱材をがっちりと一体化させる必要があります。
そのために、まずは型枠と断熱材をしっかり固定する必要があるのです。
断熱材の設置が終わり、配筋作業が始まっています。
配筋されていない縦長の部分は、2つ並んだスリット窓。
アールの壁面に据えています。
こちらは腰壁の窓。
当然ですが、窓のある部分は断熱材もくり抜いてあります。
玄関側から見たところ。
手前が2階、奥が2.5階です。
高さとしては2階の天井の位置になりますので、5mを超えてきます。
これより先、
資材の搬入は、クレーンに頼ります。
ということで、配筋作業に入ります。
手前が3階の床、奥の床が見えない部分が2.5階になります。
その2.5階の床面のコンクリートを打設中。
通常の階を重ねる建物に比べ、形状が複雑ですので、慎重にしっかりと時間をかけて打設を行います。
美しく仕上りました。
最後のコンクリート打設に向け、準備を進めます。
3階の一部、右手側はバルコニーになります。
それゆえ、型枠は腰壁の位置までで、断熱材もありません。
こちらは2.5階側。
この上は、3階から続くルーフバルコニーとなります。
一度、全体像を確認しておきましょう。
構造躯体の工事は、そろそろ終盤へ。
構造が完成したのち、室内の造作、全熱交換換気システムなど、ご紹介しがいのある工事が続きます。
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