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建築ブログ

02.12 | 混構造(木造+RC), 賃貸併用・事業用建物

グループホーム建設工事@川崎市宮前区~内装工事へ

今年最初のブログで、昨年末までの進捗状況をご紹介したグループホーム建設工事。

外壁工事を終え、全貌があらわになってきました。

エントランス

こちらが正面玄関。

高台に立地し、南側が下がっているので、平屋のように見えますが、このエントランスは3階建ての最上階にあたります。

階段の横には、

スロープ

車いすでも安心なスロープを設けてあります。

ホール

前回までに壁と天井のクロスを貼り終えておりましたが、最後に床の仕上げに入ります。

床も壁と同じように、下地のつなぎ目をパテで埋め、仕上げ後、表層に切れ目が出ないように処理を行います。

接着剤塗布

その上から、手作業で刷毛を使い満遍なくボンドを塗布、

仕上げ

最後に長尺シートを敷き、ローラーで密着させていきます。

長尺シートとは、住宅の水回り設備のある洗面化粧台やキッチン、トイレなどの床に使用されるクッションフロアに似ていますが、より摩擦に強く耐久性に勝ります。

クッションフロアは室内の床に使われることを想定していますが、長尺シートは店舗や公共施設など土足で歩く場所でも使われることを想定して作られています。

床仕上げ完成

長尺シートが貼り上がり、内装全体がそれらしくなって参りました。

とはいえ、工事はまだまだ続くので、養生材で保護しながら作業を続けます。

浴室

こちらは、在来工法で造る浴室。

おどろおどろしい見た目ですが、バルコニーなどと同じく、FRP防水を行っているところです。

一般的な住宅で使われるユニットバスであれば、外に水が漏れる心配はありませんが、在来工法の浴室は防水が肝。

TOTOによると、ユニットバスが誕生したきっかけは、東京オリンピックだったんだそう。

当時、オリンピックの開催に間に合わせるために、ホテルニューオータニの突貫工事が行われていて、従来のやり方では浴室がとても間に合わないため、大成建設から依頼を受けたTOTOが、工場で造り現場で組み立てるユニットバスを開発しました。

まさにピンチはチャンスですね。

在来工法のお風呂は、ユニットバスに比べ、意匠性を高め、入浴する喜びを高めることが出来ます。

一方で、昔建てられた家の在来のお風呂は、防水が甘く水が漏れ、それが原因で住宅の寿命を縮めることが少なくありませんでした。

昔も今も在来工法の浴室は、防水工事がとても大事なのです。

浴槽内部

コンクリート造でつくられた浴槽へのFRP防水工事を終え、これよりタイルを貼っていきます。

タイル貼り付け

タイル用の接着剤とレーザー墨出し器を使い、歪みなくしっかりと密着させていきます。

完了

下半分までのタイル貼り工事が完了しました。

上部には、

下地貼り付け

このように木材の下地を貼り付け、無垢のひのきで仕上げます。

左手には大きな窓も設け、開放感のある気持ち良いお風呂になると思います。

足湯

こちらはもう一つの売りとなる足湯。

ウレタン防水で仕上げます。

一般的にFRP防水は、防水性も耐久性もコストも高く、ウレタン防水はそれに比べるとやや低めと言われています。

使用場所やその目的によって使い分けます。

こちらの足湯はこの後、

デッキ&ベンチ骨組み設置

二重床にしてデッキを敷き、ベンチを設置して足湯を楽しめるようにします。

エントランス内部

エントランスのタイル敷きも完了しました。

視覚障害者の命綱といわれる点字ブロックも埋め込まれています。

この点字ブロック、よく見ると2種類あるのがわかります。

寄り

赤丸で囲った部分、点の集まりと、直線の点字ブロックの2種類ありますよね。

前者は、目的地や危険のある場所であることを意味し、後者は移動の方向を表す誘導ブロックというんだそうです。

この点字ブロックの規格がJISによって統一されたのは平成13年と比較的最近で、それ以前は大きさも種類もバラバラでした。

今もまだ使われているものがあり、視覚に障害のある方にとっては、わかりにくいんだそうです。

早く切り替わるといいですね。

目地仕上げ

最後の仕上げに、タイルの隙間に目地を埋める目地材を施工して完了します。

工事はいよいよ完成に向け最後の仕上げに入ります。

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