前回、3月下旬に断熱材の施工までをご紹介した地下室のあるRC住宅@横浜市青葉区。
本格的な内装工事に着手いたしました。
軽量鉄骨組み
壁いっぱいに吹き付けられているピンクの断熱材。
一方で、天井はコンクリート打ちっぱなしのまま。
こちらは、1階のキッチン正面から撮影した写真で、この上に主にプライベートゾーンとなる2階の寝室がレイアウトされます。
1階天井と2階の床はそれぞれ室内となるので、断熱材は施工せず、その上が屋根(外)となる2階の天井に断熱材を施工しています。
手前側が高く、奥が低くなっているのは、キッチン上のダクトを収めるスペースを確保しているためです。
際根太
床下にも配管を設置するため、二重床構造にします。
際根太(きわねだ)とは、床を支えるために壁に取り付ける根太のことです。
RC住宅やマンションの建設では、二重床工法で床を施工しますが、荷重対策と遮音対策を兼ねたこの際根太と鋼製束を使って、パーティクルボード、合板を重ね、
フローリング
床材で仕上げます。
朝日ウッドテックのライブナチュラルプラスという商品です。
表面に天然の木をあしらい、見た目に美しく、衛生面での機能を高めた床材です。
ランドリーシューター
何度か触れてきたランドリーシューターも仕上がってまいりました。
おさらいをしておくと、今回のお住まい、天気の良い日は2階から富士山を望める好立地。
その景観を活かすため、浴室は2階にしたい、一方、家事のしやすさを考えるとランドリールームは1階の方がいい。
ということで、2階浴室前の脱衣室に設けました。
ふたを開け、下を覗くと、
ランドリールームへ
おー、深い。
ワゴンで受け止め、そのまま洗濯機へという流れです。
とても便利な仕組みですが、開け閉めする板状の蓋は、それなりに重量があり、開けるのが大変だし、閉めるときに指でも挟んだら大ごとです。
開
ということで取り付けたのが、こちら。
スガツネ工業のオリンピアステーAILERON(エルロン)。
扉を軽く開けられ(リフトアシスト)、閉めるときにもあと少しのところ(約30度)まで来たら、自動でゆっくり閉まります(ソフトクローズ)。
ある程度開いた状態になったら、片手で押さえておかなくても、開け放しておくことが可能(フリーストップ機能)。
素晴らしい商品を提供しているスガツネ工業、その名前はご存じないかもしれませんが、
ロゴマーク
このロゴを見たことがある方は多いはず。
1930年に菅佐原常三郎さんが神田で創業した、建築金物や産業機器用部品を製造する会社です。
いまや世界に進出する総合メーカーですが、なぜ”LAMP”なのか?
同社のサイトによると、創業者の常三郎さんの常。
分解すると、”火”に”吊”るすと読めますよね。
終戦当時の混乱期、スガツネの製品で少しでも明るくできたらとの願いを込め、知恵と勇気の象徴である「火の利用」をランプで表現したんだそうです。
当時は、ランプそのものの絵が商標に描かれていましたが、1990年ころから、現在のシンプルなロゴが使われるようになりました。
”企業の栄える道は人の利便を計ることである”
を社是としている同社、リフトアップ、ソフトクローズ、フリーストップという3つの機能を備えたこの金物を見るだけで、それを体現していると、感じさせてくれます。
書庫造作中
地下室に設ける書庫も据え付け完了しました。
内装と同時並行で、外装工事も進んでいます。
外壁タイル
外壁のタイルは、前回のブログでもご紹介した淡路島を拠点にタイルを製造するダントーの木彩Ⅱボーダー。
外装はこのタイルとコンクリート打ちっぱなしのツートンで仕上げます。
あらためて完成イメージを確認しておくとこんな感じ。
正面から
引きのある壁面をタイルで仕上げ、それを囲む柱や梁を打ちっぱなしで仕上げます。
素材を変えることで、より立体的に感じることが出来ると思います。
雨樋
雨樋の施工も完了。
コンクリートの壁に囲まれ、外からは見えにくい部分ですが、一般的な雨樋で使われる塩ビ管はコンクリート住宅にはちょっと合いません。
金属製のパイプとコンクリートとの無機質な取り合わせが良く似合います。
工事はいよいよ最終コーナーへ。
来月下旬の完成を予定しています。
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