昨年11月にスタートした外断熱RC3階建てスキップフロアの家。
ようやく完成しました。
古家を解体し、更地となった様子からご紹介いたしましょう。
既にご紹介している通り、南西の角に立地する現場です。
完成した建物はこちら。
総タイル貼りの3階建て。
地下、1階、中2階、2階、中3階、3階にルーフバルコニーまで加えれば、7層にもなるスキップフロアの家です。
横浜市中区といえば、160年以上前に開港し、いち早く西洋文明を受け入れた土地柄。
しかも当地は、外国人が暮らした居留地にも近く、密接した区画に垢ぬけた佇まいが散見される地域。
そんな街に相応しいように、外観だけでなく、室内にもこだわっています。
アールで象った玄関内部は、天井、床、建具、カウンターを全て無垢の木であしらいました。
夜には、ライティングにより、道行く人にも楽しんでいただけると思います。
シューズクロークを兼ねた土間収納もこの通り。
この玄関と左手に薄く見える室内扉の位置は、縦に長い家具などを搬入する場合に備えて、直進できるように設計しています。
こちらは、地下に位置する寝室。
後から家具を追加していこうとすると、どうしてもバラバラとしてしまい、無粋です。
必要な家具は、新築段階で全体のテイストに調和したものを造作しています。
こちらは先にご紹介した玄関に通じるリビング。
左手の壁面は、
コテの跡が残る塗り方で仕上げています。
今回の室内は、内部の壁は主に、コンクリート打ちっぱなしで、それ以外は基本珪藻土を使い、それぞれの場所に応じて塗り方も変えています。
ちなみに、
先にご紹介した玄関は、櫛引風に仕上げています。
こちらがスキップフロアの階段、コンクリート打ちっぱなし部分です。
今回の建物は南北に長く、東西に短い形状で、有効面積を確保するために柱を設けない壁工法で建築しました。
そのため、建物内部、地下から3階までを貫く構造上の壁が必要でした。
通常の3階建てであれば、階段を1列にして重ねれば、そう難しいことではないのですが、スキップフロアだと、階段を2つ並べる必要があります。
このあたりの構造計算を、コストをにらみながらじっくりと試行錯誤を重ねて、内部に強靭な壁を設けることができました。
この厚みの壁が、
地下から3階までを貫いています。
こちらが3階に設けたエアコンとシーリングファン。
地下から1階へ上がる階段を除く、1階から中2階、中2階から2階、2階から中3階、中3階から3階へ、4つある階段をいずれもスケルトン階段として、蹴込み板を取り、空気が流れるようにしています。
さらに、
こちらが、全熱式熱交換換気システム=ダイキン ベンティエールの本体。
夏場は、外の熱の侵入を抑え、冬場は温めた室内の温度が外に逃げないように換気を行います。
ところどころに、
このような換気口と、その先に見える凸部分にダクトを配置して、熱交換換気を行っています。
こちらは、中2階に設けたバスルーム前の脱衣室兼ランドリールーム。
限られたスペースに、わずかな幅の折り畳み式の収納を用意して、
洗濯物を畳んだりするのに便利なカウンター格納しています。
一方で、一日の疲れを癒すバスタイムは優雅に過ごしたいもの。
入浴中に頭を預けられるヘッドレストや、ジェットバス、入浴の合間に腰掛けることができるベンチカウンターも付いたシステムバスを備えています。
その他の詳細については、近くアップする建築実例にてご紹介いたします。
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