8/30から、明日9/5まで、防災週間です。
その中心的な存在である、9/1 防災の日、三井ホームさんが日経新聞に全面広告を出していました。
「かつての『地震が来たら広域避難所へ』という考え方から、家にいられる人は家で避難生活を、という方向に行政の方針が変わってきました。
避難所に行くのは危険な人だけで、安全な家があるならむしろ出ない方がいい。・・・」
全くその通りですね。
災害が起きた時に、体育館で簡易的な仕切りで凌いでいる方が、疲労困憊している姿を見ると気の毒にと思わずにいられません。
避難生活の質を下げないためにも、在宅避難が可能なら、絶対にその方がいい。
もし、現在のお住まいに不安があるなら、せっかくの防災週間ですので、この機会にあらためて、考え始めることをお勧めいたします。
さて、約2か月前に、新しい家づくりの始まりでご紹介した、こちらは防犯性も高めた「シャッターゲートで閉ざす家@横浜市鶴見区」。
工事が始まりました。
こちらが、ビフォーの写真。
前面道路に傾斜があります。
おさらいをしておくと、建て替え後のイメージはこんな感じ。
前面道路にこれだけの傾斜があるということは、お隣様との敷地にも高低差がある、
ということは、擁壁があるということ。
このブロック塀、そのままの状態で、家を建てることはできません。
造り替える必要があります。
まずは古家を解体、
整然と美しく整地され、準備が整いました。
机上の計画を進めて、まずは先ほどのお隣様との境界にある擁壁を造りなおします。
今回の擁壁工事は、お隣様との距離が近く、すべてをコンクリートで造るには、型枠の設置に伴う空間を確保できないということもあり、型枠ブロックを用います。
ご覧のように、床部分をコンクリートで打設し、壁にあたる部分に、型枠が不要でコンクリートがたっぷり入って強度を高められる型枠ブロックを積み上げます。
これで、道路から見ると、L字型の擁壁が出来上がります。
人の胸の高さまで積み上げて、生コンクリートをたっぷりと挿入。
養生期間を経て、
土を埋め戻し、転圧を行って、地盤を固めます。
無事に擁壁工事が完了しました。
今回は、基礎工事に入る前に、地盤補強を行います。
直径60㎝、MAX2.5mの穴を掘ります。
トンパックに詰められている地盤補強材で、柱状改良工事を行います。
この重機で、先の地盤改良材と土を混ぜながら、地中に建物の重量を支える柱を造ります。
その数、24本。
工事が進んだ後の写真ですが、中央の溝になっている部分に円形の切り株のようにも見えるのが、柱状改良のてっぺんです。
右手の砕石が敷かれた下にも、柱状改良された部分があります。
左手の擁壁、造った直後は、成人男性の胸の高さまでありましたが、すっかり埋め戻されたのがおわかりいただけると思います。
湿気が上がらないように、防湿シートで覆い、基礎配筋の準備が整いました。
周囲から配筋していき、
内部の床=耐圧盤、立ち上がりへと進みます。
配筋が完了し、床部分のコンクリートを打設します。
コンクリート打設後、引いてみると、
重みで流されないように、物々しく型枠を支えます。
今回の打設では、耐圧盤のコンクリートがある程度固まった段階で、立ち上がり部分の墨出しを行い、
型枠の設置を終えました。
新設した右手の擁壁と型枠の上に、木の棒が斜めに掛かっています。
ただ立てかけてあるように見えますが、実際には釘やネジのようなものでガッチリと固定して、型枠がコンクリートの重みで圧されないようにしています。
耐圧盤ほどではないものの、立ち上がりに流し込むコンクリートも、想像以上に重量があるのです。
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