一昨日の日経新聞に、興味深い記事を見つけました。
マンションや一戸建て住宅など、建設資材や人件費の高騰が問題になる中、3Dプリンター住宅が解決策になるかも⁉というお話です。
昨年、大地震に襲われた石川県珠洲市に建てられた3D住宅の居心地を記者が体験したところ、静かだし、エアコンの効きも上々で断熱性が高いことを実感したとのこと。
建築を手がけた会社によると、50㎡で900万円台から、とか。
@60万円とすれば、ハウスメーカーの半額程度と、かなり魅力的な数字です。
読み進めると、3Dプリンター住宅と言うと、3Dプリンターがそのまま家全体を作り上げていくイメージがありますよね。
ところが実際には、モルタルの型枠だけを3Dプリンターで出力し、内部の構造体は建築基準法で認められた資材=このケースでは鉄筋とコンクリートで施工しないと、建築確認がおりないんだそう。
その工程は、人がやることになるのでしょう。
モルタルの型枠がそのまま壁となり、厚くなるので、遮音性も高かったのだろうと想像がつきます。
コスト的にも、先の900万円という数字、内装は別。
みずほ銀行によると、人件費は多少下がるものの、設備費や材料費を考慮すると、通常の1.33倍と、逆に高くなるのでは?という試算が出ているということで、なかなか簡単にはいかないようです。
一方で、こういうチャレンジングな取り組みが、少しづつ、建築現場の進化を支えてきたのも事実。
これからもウォッチしていきたいと思います。
さて、地下室地下車庫のある家@横浜市青葉区、完成に向け、内装工事に着手しています。
これまでの工事を振り返りましょう。
まずは、外壁から。
前回のブログで、外壁を設置したところまでをご紹介しておりましたが、パネルとパネルの間の目地を埋めたところ。
この上から、3回に渡り、塗装を施し、
マットなブラックに仕上がりました。
夏冬を問わず、四六時中、外気にさらされる外壁の耐久性を高める、重要な工程です。
引いてみるとこんな感じ。
う~ん、この先、何10年か経過したとしても、とても3Dプリンターでできるようになるとは思えません。
こちらは、1階から2階へ上がる階段。
右手の壁だけで支えているように見えますが、両サイドを鉄骨のささら桁(ギザギザの鉄骨)で受けています。
このささら桁は、1階の床と2階の梁にガッチリと固定されています。
左手に見える5本のルーバーは、1番奥は構造上の柱で、手前の4本はルーバーとしての役割を果たすためのものです。
見た目からも感じられる、滑らかな木肌の美しさ。
無垢のひのきです。
階段室は、このように横幅にゆとりを持たせ、開放感のある吹き抜けになっています。
階段の手すりが到着しましたが、この段階で取り付けると邪魔になるので、一旦、右側の壁に仮留めしておきます。
2階から見るとこの通り。
空中廊下を歩いているようで、ゆとりを感じます。
工事の進捗と共に、手摺が付きました。
ルーバーへの塗装、1回目が完了しています。
このルーバーは、日本塗料工業会が出している色見本に基づき、調色をした水性塗料で塗っています。
暗いので、ちょっと濃いめに見えますが、実際にはもう少し薄い色味です。
色に関しては、その環境により見え方が大きく異なります。
ほんの少しの色見本では、なおさらわかりません。
塗り終えた後、え、こんな感じになるの?という事態が発生しがちです。
なので、1回目の塗装をした段階で、お施主様に確認していただいたうえで、塗り進めます。
一度、濃く塗ると薄められないので、1回塗った段階でご覧いただき、ご意向を聞きながら塗り進めるのが正解です。
こちらはLDKの内装工事中。
右手に石目調のパネルが貼ってあるのは、キッチン。
アイカ工業のセラールセレント。
クランチコンクリート仕上げで高級感があります。
壁掛けテレビのアクセントウォールには、LIXILのエコカラットプラス。
調湿、脱臭作用に加え、有害物質の吸着、低減効果も期待できる多孔質な建材です。
引いてみるとこの通り。
クロスの仕上げも終わり、シックな空間に仕上がってまいりました。
トイレの化粧板は、日本デコラックスのパニート。
側面の壁に、配管や床材が映りこんでいて、お手入れがしやすそうなのがおわかりいただけると思います。
キズや汚れに強い建材です。
脱衣室の床は、評判の良いボロン。
素足でいる機会が多い脱衣室には最適な床材だと思います。
階段室のクロスも終了。
ルーバーの塗装も、表面を保護するためのトップコートまで終了しました。
木質感を失わない程度の色味で、いい感じに仕上がっていると思います。
室内ドアや収納建具の取り付けも完了。
工事はいよいよ最終段階に進みます。
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