先週金曜日、国土交通省より、2025年12月の住宅着工数が発表されました。
これで2025年、年間の着工数が確定したのですが、前年比7%減の74万戸程で、1964年以降最低の水準となりました。
野村総研が昨年6月時点で出した予想では、85万戸程度でしたので、大幅に下回った感があります。
その理由は、建設費の高騰が主因である、としています。
さて、住宅着工数は、分譲住宅や賃貸住宅などを含みますが、注文住宅に限るとどうか?
こちらはさらに減少幅が大きく約8%減となりました。
月別の着工数と前年比を見ると、この通り。

前年同月比、赤字のマイナスが続きますが、3月だけ前年比37.9%と飛びぬけて増え、4月と5月の落ち込みが激しくなっています。
これは、昨年4月に施行された改正基準法の影響で、3月に建築確認申請が駆け込みで行われたことによります。
この改正のポイントは大きく2つ。
1つ目は、それまで木造住宅の建築確認申請は、一部の審査を省略できる特例措置があったのですが、それがなくなったこと。
もうひとつは、建築物省エネ法が改正され、一定の省エネ基準をクリアすることが義務付けられたこと。
この改正により、それまで1週間程度で承認されていた建築確認が、1か月以上かかるようになってしまいました。
そりゃあそうでしょう、減ったとはいえ、毎月2万戸程度ある申請を1件1件しっかりとチェックするようになったのですから。
審査する方もてんやわんやな上、提出する側も改正されたルールに則って申請をしなければならず、書類の漏れや記入ミスなどの不備も多発しているようです。
不備があれば、当然、差し戻され、そこからやり直すことになります。
また、申請した後に「ちょっと予算オーバーだから」と言って、省エネ設備を見直したりすると、再提出が必要になったりします。
このような滞りは、思うようにスケジュールが立てられず、手配に手間どって工期が延びる原因になります。
お施主様にとっては、家賃とローンの二重払い期間が長くなってしまった、というようなケースも出ているといいます。
そういった事態を改善すべく、国土交通省が打った手がこちら。

日経新聞、昨年12月の記事です。
AIを使って、申請書類の不備がないかをチェックできるシステムの提供を始めたとのこと。
実際の審査にAIが使われるわけではないようですが、少しでも改善につながることを期待したいものです。
今回の改正は、想像以上に住宅業界への影響が大きいと感じています。
これから住宅を建てようと検討されている方は、余裕をもって計画されることをお勧めいたします。
さて、格子のルーバーがある家@鎌倉市。
コンクリートの打設を終え、断熱材の工事に入りました。

コンクリート造の断熱材は、木造のそれとはものが違いますので、パッと見てわかるように色で区別できるようにしています。
こちらは2階。
単管パイプで覆われている部分は吹き抜け。
その上、一段高いところに板を渡してあるのは、天井に断熱材を施工する際に役立てるスペースです。

右手の断熱材を吹き付けていない壁の向こうは室内です。
2階の床は、1階室内に接しているので断熱工事を行いませんが、外に面する壁の内側は50㎝分断熱材を施工して、外気の侵入を防ぎます。

こちらは、ルーフバルコニーへ行き来できる塔屋です。
天井部分、コンクリート打ちっぱなしの状態がほんの少し見えているのがおわかりいただけると思います。
塔屋の天井だけは、外=屋根側に断熱工事を行います。
本来、外断熱と内断熱を比較すると、外断熱の方が断熱性能が高まりやすいのです。
しかし、構造躯体すべてを覆う外断熱にすると、その分断熱材を施工する量が増えるうえ、その断熱材を覆う外壁も必要になります。
そうなると、かなりのコストアップ要因に繋がります。
RC造の場合、そのまま打ちっぱなしにした方が、コストを抑えつつ外観の意匠性が高まるというメリットもあります。
検討の結果、今回は塔屋の屋根のみ、外断熱で施工する運びとなりました。

開口部のサッシが取り付けられ、これより本格的な内装工事に進みます。
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