Loading...

建築ブログ

02.28 | 未分類

風致地区とは?

先日、これから家を建てようと考えていらっしゃる方からお問い合わせをいただきました。

「気になる土地があるんだけど、風致地区に指定されているとのこと。どんな影響があるんでしょうか?」と。

いい機会ですので、ご紹介しようと思います。

国土交通省によると、

「都市の風致は、都市において水や緑などの自然的な要素に富んだ土地における良好な自然的景観であり、風致地区は良好な自然的景観を形成している区域のうち、土地利用計画上、都市環境の保全を図るため、風致の維持が必要な区域について定めるものです。」とあります。

この風致地区で、建物や造成などをする場合、制限を受けることになります。

誰が指定するかというと、規模が大きかったり、二つの市町村をまたぐ時には都道府県が、それ以外は市町村が条例を制定します。

なので、風致地区といっても地域によって細かく内容が分かれます。

それぞれの地方公共団体が風致地区に指定している地域で家を建てる場合には、事前に許可を得る必要があります。

では、具体的にどんな制限を受けるのか?

過去に当社が施工した建築実例をもとにご紹介して参りましょう。

まずは最新の事例から。

「シャッターゲートで閉ざす家」模型を上から見た画像です。

敷地奥に植栽が配置してありますが、これが風致地区に家を建てるために必要な条件のひとつ。

風致地区は、先にご紹介した通り、自然的景観の維持・保全が求められるので、「緑」が重要です。

それゆえ植栽計画の提出が求められます。

樹種も横浜の気候風土に合った樹木を選ぶ必要があり、周辺の風致に著しく不調和とならない植栽計画である必要があります。

細かく、樹種や木の高さ、それぞれの本数まで提出が求められます。

 

次の事例はこちら。

こちらは、風致地区による制限を受けていますが、何がどのように受けているかお分かりになりますでしょうか。

風致地区による制限を受けていない事例もご紹介しましょう。.

勘が鋭い方はもうお分かりかと思いますが、1階テラスの構造がフェンスか、RC造の腰壁かの違いです。

RCの腰壁にすると、道路から敷地内の植栽が隠れてしまい、自然的景観が失われてしまうということでフェンスにしています。

 

最後はこちら。コンクリートの擁壁です。

ゴツゴツした岩を積んだように見えますが、モールドスターという化粧型枠でこのような岩の形状にしています。

同じ型枠をひっくり返して使っています。

コンクリート打ちっぱなしそのままでは、自然的景観が失われてしまうというわけなんです。

当社で建築したわけではありませんが、たまたま近くの小川に造られた擁壁を見つけました。

年数を重ねると、石垣のように見え、自然的景観と呼ぶに相応しいようにも思えます。

よく見ると、

同じ模様が並んでいるのがおわかりいただけると思います。

そういう目で見ると、やや興ざめしますが、普段、生活している中ではそんなことを気にすることもないでしょう。

公共性の高い擁壁は、このような化粧型枠も味がありますね。

 

今回は風致地区のほんの一部、分かりやすいところだけをご紹介していますが、実際にはかなり複雑で、地域によっても内容が異なります。

横浜市では、「風致地区の手引き」をサイトにアップしていますので、興味があればご覧ください。

*画像をタップすると、横浜市のサイトに飛びます。下にスクロールして、「2、風致地区内の許可が必要な行為・許可基準」に、PDFへのリンクボタンがあります。
 

家を建てる際に制限が増えるのは面倒だ、と思われがちですが、住み始めてからは潤いのある景観が維持されますし、植栽があるということは、土があり、雨水を染み込ませ、溜めることにもつながります。

近年頻発する集中豪雨の際に、その地域にある程度植栽が確保されているということは、それだけ時間を稼げるということにつながります。

長い目で見ると、暮らしやすい地域とも言えるかと思います。

なので、風致地区だからと、それだけの理由で避ける必要はなく、数ある条件の一つとして、その特性を理解した上で土地選びをされるのが良いかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈川で鉄筋コンクリート(RC)の
注文住宅を建てるなら、
一級建築士事務所 奥建設・
奥建築設計事務所にお任せください。
鉄筋コンクリートの強度を活かし、
傾斜地を地下室や地下車庫の用途で
有効活用するプランの
実績が豊富です。

株式会社奥建設
奥建築設計事務所
0120-03-4836

神奈川県横浜市戸塚区
矢部町1828-45
TEL:045-392-3061/
FAX:045-392-3062