今朝の朝日新聞に国が想定した首都圏の直下型地震に関する記事が出ていました。
平穏な暮らしが続いていると、すっかり地震のことなど忘れてしまいます。
東日本大震災の記憶はまだまだ薄れませんが、心のどこかに
『東京はまあ大丈夫だろう・・・』なんて、根拠なく思ってしまうこと、ありませんか?
関東の地下には3つのプレートが重なっていて、様々なタイプの地震が起きうる、と伝えています。
関東大震災から90年、東京には震度6以上の地震は起きていないそうです。
ほとんどの方は、これだけ密集した土地で地震が起きることを経験したことがありません。
住宅は耐震化が進み、今現在の基準で建築すれば阪神大震災並みの地震が来ても、
倒壊する危険性は少ない、というのが一般的な見解のようです。
しかし起こりうるのは、地盤沈下。
東日本大震災の時に、埋立地で起きた液状化や地盤沈下の動画に驚いた方も多いでしょう。
東京都は、7年後のオリンピックを見据え、軟弱地盤に杭打ちを行うことを決めたそうです。
いくら建物の耐震化が進んでも、柔らかい地盤に建てたのではもちません。
今日は、これまでにもご紹介してきた、藤沢市で建築中の『地下室のあるRC住宅@藤沢』での、
杭基礎工事の詳細を引き続きお伝えします。(前フリ、長っ・・・)
前回、長さ14mの杭を打ち込み、その頭部に鉄筋を繋げたところまでご紹介しました。
この状態から、基礎の鉄筋と一体化します。
見てください、組みあがった鉄筋を。
黒板に1800×1800とありますが、長身男性が横になった程の大きさがあります。
フーチンと呼ばれるのですが、正式にはフーチング(footing)=建物の重さを杭に伝える”足”の
役割を担うことから、このように呼ばれるようになったそうです。
しかしこれでは杭が見えません・・・
赤丸で囲ったところ。
ここにちょっとだけ、イソギンチャクの足のようにニョキニョキした鉄筋が見えますね。
その下には、杭の白い頭部が少しだけ見えています。
この1800×1800の巨大なフーチンの下に、14メートルの杭の頭部があり、最終的にはコンクリートで
一体のものになります。
これが全景。
今回はベタ基礎ではなく、杭基礎ですので、中央部手前にはコンクリートは打設しません。
いずれにしても、土を埋め戻すことになるので、この方がコスト的にもメリットが大きいのです。
地下の基礎部分がコンクリートで固まりました。
いつ起こるかわからない地震に対し、過度に反応する必要はありませんが、しっかりと調査した上で、
必要な対応策をきちんと行うことがとても大切です。
工事は続きます。
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