建築ブログ

消費税の駆け込み需要

いよいよ、あと２ヶ月とちょっとで、消費税が５％から８％に引き上げられます。

一般消費財は、3月に駆け込みが起こり、4月以降にどれだけ落ち込むのかが注目されています。

住宅の場合は、契約から引渡しまでにタイムラグがあるので特殊です。

ご存知の方も多いかと思いますが、簡単におさらいをしますと、

・３月末までの引渡し⇒５％のまま

・昨年９月末までの契約、4月以降の引渡し⇒５％

・昨年10月以降の契約、4月以降の引渡し⇒８％

となります。

さすがにこれから着工しても、３月末までには間に合いませんので、既に駆け込みは終わったと言えましょう。

さて、では住宅業界の駆け込み需要は、どうだったのでしょうか？

業界紙にそのような記事が載っていましたのでご紹介しましょう。

日経ホームビルダー２月号より

左側にグラフの説明がありますが、棒グラフが大手ハウスメーカーの受注数、折れ線グラフがそれぞれの住宅の指標で、

我々が取り組む注文住宅は、黒の矢印で引いた緑の折れ線グラフです。

赤マルで囲った部分が、大手の９月の数字です。

対前年３５％くらいの伸びになっています。

スゴイですね～。営業マンが頑張ったのでしょう。

『来月になると消費税3％分費用が上がりますよ！』と。

一方で注文住宅全体の山は11月。

木造住宅であれば最短4ヶ月で完工すると言われていますので、それほど高い山ではありませんが、

駆け込みがあったと言えますね。

でも、いずれもその先は少し落ちていくトレンドになっているようです。

あまり加熱してしまうと、円安の流れとも相まって、資材や人件費が上がってしまうので、

このあたりで一服するのも大きな流れからするといいのかもしれません。

また来年10月に、消費税を10％に上げることになった場合には、今回ほどではないにせよ

山がくることになるのでしょう。

そう思うと、やはり建てどきを決めるのは、ご家族の事情ありきが一番。

消費税の動向は、軽く背中を押される程度が一番だと思います。