建築ブログ
RC三階建て住宅＠中野
1ヶ月ほど前に経過をご報告した、RC三階建て住宅＠中野。
工事が進んでおります。
早速ご紹介していきましょう。
RC三階建て住宅＠中野 外観
その前に模型でおさらいから。
1階にビルトインガレージとサニタリーと一部居室、
2階は個室中心ですが、シャワーユニットも用意しています。
日当たり、眺望の良い3階にリビングダイニングキッチンを配したプランです。
ホームエレベーターがあるので、階段も苦になりません。
さて、工事の様子を見ていきましょう。
屋上配筋
屋上まできれいに配筋が完了致しました。
ポンプ車による汲み上げ
3階部分の打設工事は、ご覧のようなポンプ車を使って打設を行います。
っと、その前に階層ごとに行う試験。
フレッシュコンクリート現場試験
何度もご紹介しておりますが、コンクリートの品質が守られているかを第三者機関に検査してもらう、通称スランプ試験。
打設工事ごとに行いますので、階層が上がるごとに検査機関に提出しています。
コンクリート打設開始
打設工事が始まりました。
オレンジ色のパネルで覆われている内側が室内、その間の溝が壁になります。
できるだけ空気が入り込まないように慎重に進めます。
コンクリート打設中
均しながら、じっくり丁寧に打設していきます。
見た目からも感じられると思いますが、泥状のコンクリートです。
空気が入らないように打設工事を進めるのは、容易ではない作業なのです。
仕上げ
仕上げの段階です。
ん？足元が気になります。
拡大してみましょう。
拡大
水面の上を歩く忍者を思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか？
このような履物で、最後の仕上げを行っているのです。
急な雨
工事が終了して2日後、急な雨に見舞われました。
『あ！なんと水たまりができている！大丈夫なの？』
なんて、思ってしまいそうですよね。でも大丈夫。
この段階で雨が降っても、問題はありません。
水たまりができているのも、まだ内側の型枠を外していないから、抜けないのです。
左側の隅に水が溜まるのも、そちら側に水が流れるように勾配を設けてあるから。
全て想定通りです。
室内の様子
コンクリート打設工事は完了しました。
これから、室内工事に入ります。
天井に、何か怪しげな箱がくっついていますね、これはなんでしょう？
軽量鉄骨設置
はい、RC住宅の壁は軽量鉄骨でつくる場合が多いのですが、この軽量鉄骨を上部で支えるレールを
固定するものでした。
ちなみに、棚を作ったりする壁には、下地が必要になりますので、木の柱を使うことが多くなります。
吹付け断熱工事完了
前後しますが、吹付け断熱工事が完了しました。
上からつららのように飛び出しているのは・・・
なんと割り箸。
この先に天井を吊るす為のインサートと呼ばれる金具をはめ込む穴があいています。
吹付け断熱をする際に、穴が埋まってしまわないように割り箸を使っています。
割り箸が本当にピッタリはまってくれるのです。
天井金具取り付け
最終的にはこのようになるのです。
きれいに仕上がりました。
床工事
こちらは床の模様。
一般的なマンションと同じく置き床（二重床構造）になっています。
二重床にすることで、上下階の騒音を低減できたり、空間を設けることで給排管を通したり、
と様々なメリットがあります。
ちなみに青い管はお水、ピンクはお湯ですね。
それでは、緑は何が通るのでしょう？
正解はお湯でした。
お湯といってもこちらは床暖房専用ですので、床暖房パネルの中を循環するお湯なのです。
このような二重構造で、しかもサヤ管ヘッダー式になっていますので、20年程経過すると、
RC構造躯体はそのままで、内装設備を変更するだけで新築のような住み心地に生まれ変わる
ことが可能なのです。
さあ、室内工事はまだまだこれから。
工事は進みます。