建築ブログ
多層階二世帯住宅～値切り工事＠戸塚
本日5月20日、24節気で言うところの、『小満』の日です。
『小満』とはあまり聴き慣れませんが、
『陽気が良くなって草木などの生物がしだいに成長 して生い茂る頃』
という意味があるんだそうです。
1年のうちで最も爽やかな季節。
仕事もはかどりますね。
早速ご紹介していきましょう。
完成模型
1ヶ月半ほど前に新しい家づくりとしてご紹介した『多層階二世帯住宅＠戸塚』。
いよいよ工事が始まりました。
建て替え前もご紹介しておきましょう。
引いたところから
地下室地下車庫のある家を建てるのに適した高低差のある土地ですね。
まずは更地にします。
古屋を撤去した現地
こう見ると広いですね。
さて、今日ご紹介するのは根切り工事。
地下室地下車庫をつくるための空間を確保するために、地面を掘り下げる工程のことです。
ユンボ登場
まずは敷地の上にユンボをのせ、上から削っていきます。
削りながら、積まれた石垣（この石は大谷石といいます）を徐々に解体していきます。
ちなみに大谷石（おおやいし）とは、栃木県宇都宮市大谷町で採れる石で、それほど重くなく、
加工しやすいため、昔から建材として大量に使われていたんだそうです。
これからこの大谷石を解体、撤去して工事を進めます。
一時根切り
最初は大変です。
足元を少しずつ削りながら、ユンボも削ったところに降りて行き、掘削を続けます。
解体中
ここまで来ると仕事もはかどりますね。
大型のユンボが敷地内部から根切りを行います。
建駐車登場
さあ、ほとんど全面の石垣が撤去されました。
掘削も進んでいます。
さてこの段階で緑の車＝建柱車登場です。
掘り進めた土の壁には、H鋼を打ち込み矢板で抑えて山留めを行います。
このくらいの段階でH鋼を打ち込んでいきます。
H鋼を打ち込んだあと
このようにH鋼を打ち込んだあとで、さらに掘り進みます。
H鋼の上に置かれている棒はH鋼の頭を揃えています。
最終的に矢板をはめ込んでいくので、H鋼が揃っていないと具合が悪いのです。
打ち込んでいくときに1直線になるよう揃えています。
山留め
このように削りながら徐々に矢板をはめて、山留めを行っていきます。
山留め完了
きれいに山留め工事が完了しました。
これだけきれいにしっかり組まれていると安心でしょ？
砕石
山留め工事が終了すると、今度は基礎工事です。
基礎工事は砕石を引くところから始まります。
十分な厚みの砕石を引きます。
鎮物
地鎮祭のときに神主さんからいただいた鎮めもの。
このタイミングで砕石の上に置き、地中に埋めます。
転圧
このあと、砕石を転圧機で押し固めます。
この工程が大事です。
こうして必要な地耐力を出していきます。
転圧終了
転圧が終了すると、シートをひいて湿気が上がらないように保護します。
捨てコン
工事を進めるためのマークをするためにまずは捨てコンを打設します。
このあと墨出しという、目印を書く作業を終えると、基礎配筋へと工程が進んでいきます。
工事は進みます。