新年度となりました。
2017年度も引き続きご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
さて、継続してお伝えしている「地下室・地下車庫のある平屋建て@横浜市港北区」続報です。
まずは忘れてしまった方、初めてご覧いただく方のために模型から。
「平屋がいいのはわかるけど、横浜で平屋なんてムリ。」
そんな一般常識を覆した事例です。
前回は地下部分の配筋工事までお伝えしていましたが、コンクリートの打設工事を
終え、建物の工事にかかっています。
写真は、基礎の上に土台が載っているところ。
この下はどんな状態かというと、
この写真はコンクリート打設前の写真ですが、建物工事に着手したこの段階では
まだサポートで支えている状況です。
このサポートが外れるのは、構造計算で算出された設計強度が出てから。
「設計強度が出るってどういうこと?」
こう思った方は真剣に読んでいただいている証拠です。
コンクリートの打設工事を行う時に、そのコンクリートをテストピースとして
第三者の検査機関に預けているんです。全部で9個も。
そして、打設を終えてから、2週間後、3週間後、4週間後と3回に分けて
設計強度が出たかどうか荷重をかけて試験をするわけです。(要は壊すんです)
1回あたり3個用意するので全部で9個なんですね。
この試験に合格した後でないと、型枠とサポートを外せないことになっているんです。
こういうことがしっかり決まっているから、構造計算した建物は安全なんですね。
現場は地下のサポートのことなど気にせずに進みます。
こちらは先ほどの土台に剛床床を置き柱を設置したところです。
柱と土台は直接接合するので、このように凹になっています。
土台に細かい穴が見えるのは、防蟻・防腐処理の跡。
柱の右に見えている棒のようなもの、何かわかりますか?
こちら、「さげふり」といって、柱を真っすぐに立てるためのめあてになるものです。
下の十字に赤いおもりの先が向いたら垂直です。
その垂直状態に柱を合わせ、仮筋交いでとめ、金具で固定し本筋交いで強度をあげます。
これが補強金具。こちらも構造計算でばっちり指定されているものです。
というわけで上棟しました。
平屋の片流れ屋根なので、大きい屋根であることがよくわかると思います。
上から見るとあまり大きく感じないかもしれませんが、こちらが屋根です。
北側に採光を目的とした天窓があります。
その上を防水シートで覆いました。
作業手順がとても重要。「下から上」です。
こちらは、床の断熱材です。
冒頭でお見せした土台の間に隙間なくはめこんでいきます。
断熱材は「カネライトフォームスーパー」。
断熱性が高く、水を吸わない優れた断熱材です。
そうこうしている間に、
型枠とサポートが外れました。
「殻を破って出てきた赤ちゃん」のようですね。
これから長く長く、家を支える地下として活躍してくれます。
工事はまだまだ進みます。
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