ひと月ほど前にご紹介した、地下室のある二世帯住宅@神奈川区の続報です。
前回は上棟の様子までをご紹介していました。
この写真、あとでもう一回登場します。
よく見ておいてくださいね。
さて、今日ご紹介するのは、屋根の工事と棟換気、バルコニーのFRP防水工事の模様です。
まずは、屋根の施工から。
防水シートを貼り終えて、屋根をふいているところです。
この内側がどうなっているかというと、
骨組みの状態です。
ここから、今日のタイトル、棟換気を効果的に行うための施工がはじまります。
棟換気とはどういうことかというと、こういうことです。
赤い線の始まる左側、光りが見えています。空気の入り口が開いているんです。
そこから入った空気は、太陽に熱せられた屋根裏を通りながら、棟(屋根の頂上)から出ていく。
熱と湿気を吐き出す仕組みです。
ん?でも出ていくところに穴が開いていないように見える?確かにそうですね。
でも開いているんです。ここで冒頭のお写真をもう一度。
ね、うっすら空が透けて見えるでしょう?
あそこから換気されるんです。
でも、屋根にも断熱材を施工しますので、その前に空気の通り道を確保しなければなりません。
そこで用意されたのが通気スペーサーという建材です。
段ボールみたいなものが貼られていますよね?
棟に向かって等間隔に施工されている骨組みを垂木(たるき)といいますが、
その間にこの通気スペーサー「アクエアーシルバー」をはめこんで、通気層を確保します。
この後、この上から(というか下から?)断熱材を施工し、夏の強い日差しに熱せられた屋根の熱が
室内に入り込まないようにするんです。
この『アクエアーシルバー』は、屋根側がアルミになっていて、赤外線を反射するため、
輻射熱も抑えます。
さらに透湿性があるので、湿気の排出を妨げることもありません。
何度かご紹介しているのでご存知の方も多いと思いますが、外壁の内側にも
通気層を設けていて、最終的には棟から抜けるようになっているんです。
壁面の通気層はこんな感じ。
別の現場ですが、TORAYと書いてあるシートの上に木が設置されています。
その木と木の間を空気が通るようになっていて、最終的にはご紹介している
棟換気から抜けるようになっています。
家の大敵は水や湿気です。滞留すると、カビが映えたり、木を腐らせたりします。
空気が通れば、さらっと乾いてそのような心配がなくなります。
この工法は通気工法といって、一般的ではありますが、全ての家がこうなっているわけではありません。
通気層を設けない直張り工法も普通にあります。
コストも違ってきますが、快適さ、家の寿命を考えると、通気工法に軍配が上がります。
建築の予定がある方は、このあたりは知っておかれるとよいと思います。
さてもう一つのテーマであるバルコニーのFRP防水工事です。
模型で見てもバルコニーが広いのがわかります。
広いでしょ?
このバルコニーにヨットなどにも使われる、FRP防水を施工します。
まずはプライマーと呼ばれる接着剤を塗布します。
そのあと、防水用のガラスマットを貼り付けます。
敷き詰めたガラスマットにポリエステル樹脂を塗布し、密着させます。
諸々の調整作業を行い、FRP防水工事が完了しました。
この後、仕上げとなるトップコートを行いますが、他の工事がまだまだありますので、
工程としては先になります。
室内は断熱材の施工がはじまりました。
工事はまだまだ続きます。
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