冒頭、今朝の朝刊です。
銀行が貸し出す融資のうち、0%台の金利が62%にも上るという記事です。
赤いマーカーで示したところが、住宅ローン金利。
2015年末、1.2%の金利だったものが昨年末には0.8%まで下がっています。
年末に融資残高の1%分の税金が戻るという住宅ローン減税を使った場合、
0.2%分プラスになるということです。
たとえば、10年後に4000万円のローンが残っていたら、10年で400万円減税されます。
一方、その4000万円分の利息は、10年で320万円。
お金を借りた方が、80万円分お得ということになります。
実際にはこれほど簡単な話ではありませんし、諸経費などで相殺されることになりますが、
ほとんど金利負担なく家を建てられる状況にかわりはありません。
マイナス金利がスタートして2年程経過しています。
すっかり慣れてしまっていましたが、このように記事で目にするとやはりすごい。
家を建てる予定のない方には全く関係ないですが、建てるかもしれない方には、
圧倒的に有利な状態が続いています。
来年には消費税の増税も待ち受けています。
「近い将来建てるかも?」
という方は、大いに検討してください。
この時期に、家を建てる機会に恵まれる方は、本当にラッキーだと思います。
そんな状況の中、またまた新しい家づくりがスタートします。
本日ご紹介する多層階二世帯住宅@鶴見のそば。
「鶴見の家」です。
かわいらしいでしょう?
視線を遮りつつ、光を採りこむスリット窓を使います。
既に解体も終え、準備でき次第、着工となります。
さて、それでは本題の「多層階二世帯住宅@鶴見」ご紹介してまいりましょう。
前回は地下の壁配筋までご紹介しておりました。
左手に道路が見えますね。
地下車庫の天井、1階部分の床となる配筋です。
これよりコンクリートの打設を行います。
その前にスランプ試験ですね。
構造計算で割り出されたコンクリートの品質できちんと工事をしているかどうか、
証拠の写真と試験を行います。
「毎回やる必要あんの?」
と思ってしまいそうですが、こういうひとつひとつの手間が間違いを防ぐのです。
敷地の奥まで目一杯、地下となる構造ですので、工事面積が広いですね。
むらなくしっかり打設できるように、丁寧に打設していきます。
実は、このコンクリートの打設までが、2017年末までの仕事でした。
これより年末年始休暇。
コンクリートが固まるまでには一定期間必要ですので、ちょうどいいタイミングで工事が進みました。
はい、年が明け、適度な養生期間を経て、土台の工事に入りました。
土台に使う建材も太く、がっしりしていることがお分かりいただけるかと思います。
この土台に、断熱材を施工します。
隙間なく施工するのがポイントですね。
隙間が空いていたら冷気が入ってきてしまいます。
スキー場で1本目のリフトに乗るときは寒いですが、滑っているうちに暑くなってきますよね。
そうすると、気の利いたウエアは通気用のジッパーがあって、冷気を採りこみ
熱を逃がしたりします。
ここに隙間があると、常にそんな状態(スースーする)になってしまうことになります。
土台の施工が終わったら、一気に上棟までいきます。
これで雨が降っても一安心。
こちらは屋根裏です。
真夏の屋根は、直射日光をまともに受けて、高温になります。
放っておくと、どんどん家の中に熱が入り込んでしまいます。
そこで屋根と断熱材の間にこの通気スペーサーで空気の通り道をつくり、
熱せられた空気を屋根の頂上=棟から逃がしてやるのです。
簡単に図解するとこんな感じ。
太陽に熱せられた空気が通気スペーサーと屋根の間を通って、棟から出ていきます。
すると、軒裏から新鮮な空気が入って、上昇するごとに熱気を帯び、
棟から出ていく、というくりかえしです。
通気スペーサーの上から断熱材を施工したところです。
この寒い時期、真夏の暑さは忘れてしまいますね。
あたりまえですが、住宅建築の現場では、真夏のことも真冬のことも考えられた設計にもとづいて、
進められます。
工事は続きます。
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