今週はもう1件、新しい家づくりの始まりをご紹介させていただきます。
空家となってしまったご自宅のお建て替えをご依頼いただきました。
建て替え前のご様子はこちら。
当社にお声がけいただいたきっかけは、鉄筋コンクリート住宅にご興味をもたれたこと。
今現在マンションにお住まいのお施主様は、コンクリート住宅の快適さを感じていらしたことでしょう。
気密断熱性も高いし、音も静かだし、何よりも頑丈で安心。
ところが、コンクリート住宅を建てるには障害がありました。
接道する前面の道路が狭かったのです。
通常、家を建てる場合には、4m幅の道路に2m以上接道していなければなりません。
この前面道路の幅が4mに達していなかったのですね。
4mに達していなくても、建築基準法が施行される前から道路として使われていて、
行政が認めたものであれば、建築基準法上の道路とみなされます。
このような道路を建築基準法42条2項に規定されている道路ということで、2項道路とか、
みなし道路とか言われます。
当現場の前面道路がまさにこれ。
建築自体は可能です。
ただし、道路の中心線から2mの幅を確保するところが道路境界線とみなされるので、
セットバックする必要があります。
セットバックすれば、目の前の道路は広くなるのですが、
そこに至るまでの道のりは狭いままだったりしますよね。
鉄筋コンクリート住宅の場合、コンクリートを打設する際に、
それなりに大きい車が出入りして打設工事を行います。
車の出入りに不自由があるとなると、条件が厳しくなるのですね。
きびしい条件を力技でクリアしようとすれば、コストに跳ね返ります。
今回はお二人とペットで暮らす、比較的小さな可愛らしい家ということもあり、木造に切り替えました。
外壁をALCのパワーボードで覆えば、コンクリート住宅に近い住み心地を実現する事も可能ですから。
ちなみにALCのCはコンクリートの頭文字で、ALC=軽量気泡コンクリートです。
というわけで、解体がはじまりました。
世の中、空家問題が騒がれていますが、このように先代からの土地に住み継がれるという選択は、
よくその地域をご存知のご自身だけでなく、ご近所様にとっても安心ですね。
ユンボで最後まできれいにしていきます。
土地の神様を鎮めるために埋める鎮め物です。
何よりも無事に、工事が進みますように。
というわけで、これより新築工事がスタートします。
まずは基礎工事を進めるための捨てコンクリートを打設します。
内側は湿気が上がらないように防湿シートで覆っています。
コンクリートが固まったら、工事を進めるための目印を捨てコンの上に書き込む墨出しを行い、
配筋工事に取り掛かります。
これが基礎の底、耐圧盤の配筋が完了したところです。
建物の重さを面で地盤に伝えることで、荷重を分散させます。
耐圧盤が固まり、建物が載る基礎の立ち上がりを打設するための型枠が設置されました。
本日のところはここまで。
可愛らしい家でしょ?
南側に面する道路ですから、光を採りこみつつ目線を遮られるように、
スリット窓を採用しました。
機能的でありながら、意匠性も高いと思います。
さあ工事はまだ始まったばかり。
これより、経過を随時ご報告してまいります。
工事は進みます。
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