建築ブログ
一戸建てリノベーション工事＠横浜市都筑区
人生１００年時代と言われてどれくらい経つでしょうか？
『人間の寿命は大体８０歳くらい』と思っていたのが、『人生100年』と言われるようになり、いきなり20年も伸びた印象です。
そうなると、50歳で折り返し。
例えば25歳で結婚し、30歳で子供ができて家を建てたとすると、50歳で子供たちが成人し、建てた家も築20年。
家族構成も変わるし、家自体もかなり古びれて、不具合も出てくるでしょう。
『築20年の家にあと50年住むのはしんどいなあ。』
ここで出てくる選択肢は、建替えか、改修か。
今後は、こういうケースも増えてくることでしょう。
今回ご紹介するのは、改修を選択されたご家族の『一戸建てリノベーション』です。
もともとは、RC造の家に興味を持たれて、ご相談いただきました。
でも、築22年でありながら、構造はまだまだしっかりしているご様子。
RC造での立替となれば予算的にもかなりの額になります。
それならば、大規模改修で住みやすい間取りに変更して、住宅設備やクロスをきれいにすれば、新築とそれほど変わらない住み心地が手に入るはず、とリノベーションを選択されました。
外観
立派な外観ですね。
２階建てで、塔屋から上がる屋上もあります。
バルコニー
こちらのバルコニーは91cmの奥行に、腰壁分の厚みを引いて、70cmほどでしょうか。
幅は5.4mほどと、やや狭い印象です。
こちらのバルコニーは撤去して、新設します。
新しいバルコニーは、最大約150cmほどの奥行きで、南側全面10m幅いっぱいのバルコニーに付け替わる予定です。
屋上
左手が塔屋で、こちらが屋上です。
こちらはFRP防水工事を行って、長持ちするようにメンテナンス工事をします。
廊下
こちらが2階室内の廊下。
つきあたりの壁面は撤去して、部屋の区切り方や動線を変更します。
ちなみに、右に見える共用の収納がやや狭いので撤去して、倍の広さの共用収納をつくります。
解体
今回はお住まいになりながらの工事となりますので、まずは2階から工事に入ります。
壁はもちろん、この後断熱材も撤去します。
骨組み
すっかり撤去され、一部の柱と梁だけになりました。
この後、構造上必要となる耐力壁をつくって強化します。
屋根裏
健康的な屋根裏ですね。
乾燥していて、とってもきれい。
新築時とそれほど変わらないご様子に見えます。
開けてビックリ！なんてことがないとも限らないのですが、これならリフォームという判断をしてよかったとあらためて思えます。
壁
こちらが新設した壁、耐力壁です。
当然ですが、設計士がチェックして、撤去する壁と新設する耐力壁を決めて図面をつくり、安全性を担保します。
筋交いもしっかり入っています。
断熱材
天井に新しい断熱材を施工しています。
『アクリア』という商品です。
建設会社向けの実務情報誌に、日経ホームビルダーという月刊誌があります。
毎年12月号で『プロが採用したいと思う建材・設備メーカーランキング』を取り上げます。
その中の断熱材部門で、4年連続1位に輝いている旭ファイバーグラスの商品です。
性能とコストのバランスがとれていて大変人気の高い断熱材です。
リノベーションは限られた『枠』の中で、いかにより良い住宅に生まれ変わらせることができるかが問われるお仕事です。
やりがいがありますね。
工事は続きます。